F1 イタリアGP
角田裕毅、ポイント獲得の重要性を認識「1戦ごとに進歩できているのは満足。でも入賞するのも目標のひとつ」
イタリアGPで入賞を逃した角田裕毅。しかし彼も、入賞を続け、ポイントを積み重ねていくことの重要性を認識している。
田中 健一 Oleg Karpov
公開日時: 2025/09/07 22:56
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Yuki Tsunoda, Red Bull Racing Team
写真:: Clive Rose / Getty Images
レッドブルの角田裕毅は、来季もチームに残留するためには「ポイントを獲得していくことが重要だ」と語った。
角田はF1イタリアGPを13位でフィニッシュ。入賞を逃す厳しい結果となった。リアム・ローソン(レーシングブルズ)との接触があり、マシンに大きなダメージを負っていたとはいえ、チームメイトのマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインを決めているため、その差が浮き彫りになってしまった感もある。
予選Q2ではフェルスタッペンと僅差のラップタイムを刻み、Q3進出を果たしたが、そのQ3から角田は差をつけられ、9番グリッドから決勝レースをスタートすることになった。そして迎えた決勝では、スタートでポジションを維持したものの、その後コース上でアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)にオーバーテイクを許してポジションダウン。その後、後方を走っていたオリバー・ベアマン(ハース)が先にピットストップを行なったのに反応して角田もピットイン。ベアマンの先行を許すと、早めにピットストップする戦略を採っていたローソンと遭遇……攻防の際に接触し、マシンに大きなダメージを負ってしまった。この影響でその後はペースが全く上がらず、最終的には13位でのフィニッシュとなった。
接触に繋がったローソンの動きは「不必要なものだった」と不満を露わにした角田。しかしそれでも、来季のシートを確保する上で、ポイントを獲得することは大いに重要だと、角田は認識している。
「僕が何をしようとしているのか……ハッキリと分かっています。ですから、言葉を選んでます」
イタリアGPの決勝レース終了後、来季のレッドブルのセカンドシート獲得に向け、十分な努力をしていることをチームに示せているかと尋ねられた角田はそう語った。ちなみにチーム代表のローレン・メキーズは、今季終了前に来季のドライバーを決めるつもりだと発言している。
「十分かどうか、それはレッドブル次第です。僕は現在のパッケージから、最大限のパフォーマンスを弾き出そうとしているだけです。与えられたすべてのモノを、最大限に活かそうとしているだけなんです」
そう角田は語った。
「レースごとに、着実に進歩できていると思います。それは、満足しています」
しかし正直に言って、獲得ポイントの面では十分とは言えない。現在の角田の獲得ポイントは、レーシングブルズ時代に獲ったポイントを入れても12。今季F1に参戦した21人のドライバー中、19番手という状況である。トップチームの一角であるレッドブルのドライバーとしては、満足できる状況とは決して言えない。
角田も、それを十分に認識している。
「ポイント獲得も目標のひとつです。これは、データの上でも明確に見ることができるものですし、僕はそれに向けて取り組んでいます」
「全体的にどうなるか、それはすべてチーム次第です」
なお他のチームとの交渉をしているかと尋ねられた角田は、次のように語った。
「それは、僕が担当している部分ではありません。マネジメントチームに、それは任せています」
「僕は、自分のパフォーマンスに集中しています。そしてそれは、これまでのところうまく機能していると思います」
現在の角田が置かれた状況については、海外でも様々な見方が出ている。例えば2016年にチームメイトのルイス・ハミルトンを下してF1チャンピオンに輝いたニコ・ロズベルグは、「今レッドブルのマシンに乗るのは、リスクだ」と主張している。
「現状でレッドブルの2台目のマシンに乗るなんて、状況を完全に理解していない限りでは、どんな理由であってもキャリアを危険に晒すことになる」
そうロズベルグはSkyドイツの番組で語った。
「ハジャー(アイザック・ハジャー/レーシングブルズ)のようなドライバーでも、『僕は乗りたくない。レーシングブルズに残りたい』と言うだろうしね。難しいが、興味深い問題だ」
「予選での今週末の彼(角田)のパフォーマンスは、悪くなかったと付け加えておこう。最終的には、トラブルもあったようで、コンマ数秒遅れてしまったけどね。そして(決勝で)姉妹チーム同士で起きてしまった出来事により、非常に残念な結果になってしまった。良いことには見えなかったね」
一方でトヨタなどでF1ドライバーを務めたティモ・グロックは、角田のパフォーマンスは物足りないと、同じ番組の中で語った。
「角田に関しては、顔面を平手打ちされたようなレースだった。フェルスタッペンに周回遅れにされそうになったんだしね。彼にとっては、何もうまくいかなかった。来季もチームに残るためには、今回のようなパフォーマンスは見せられない」
次のレースは2週間後、アゼルバイジャンGPである。厳しい状況に置かれた角田が、このアゼルバイジャンで輝きを取り戻せるのか……注目が集まる。
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