F1新車”雑感”解説2026「フェラーリSF-26」太いステーは何のため? ここにもディフューザに隙間が
フェラーリが発表した2026年用マシンSF-26の詳細を見ていこう。
Ferrari SF-26 livery
写真:: Ferrari
フェラーリが2026年用のニューマシンSF-26をオンラインで発表。その後、ホームコースとも言えるフィオラノ・サーキットで、ルイス・ハミルトンが乗り込み、シェイクダウンを済ませた。
オンラインで公開されたSF-26は、ほぼ実車だった。というのも、シェイクダウンを走ったマシンと、形状はほとんど同じだったからだ。
さてそのマシンを見ていこう。
ノーズはフロントウイングの前端の長さが揃っていて、翼端板は上部途中で高さが変わる、複雑な形状となっている。また、フットプレートや翼端板外側にはフィンが取り付けられていない、比較的シンプルなデザインとなっている。この部分は比較的容易にアップデートが可能であり、今後どんどん変更が加えられていくだろう。
サスペンションは前後共にプッシュロッド。フロントは、近年のトレンドであるアンチダイブ式で、アッパーウイッシュボーンの前後でアームの高さに大きく差がつけられている。
Ferrari SF-26 Detail
写真: Ferrari
サイドポンツーンはダウンウォッシュ型。下部はアグレッシブに抉られている。この抉れた部分はアンダーカットとも言われるが、その後方に目を転じると、一部路面が透けて見える部分があるのが分かる(写真赤丸の部分)。これはディフューザーとフロアの間に隙間が設けられているということ。この処理は先にシェイクダウンを済ませたメルセデスの新車W17でも見られたモノであり、今季のトレンドとなっていくものかもしれない。
エンジンカウルのシャークフィン後端は段々になっている。現状では5段か? これはこの部分で空気の渦を作り、リヤウイングに向かう気流を制御しているものと思われる。
Ferrari SF-26 Detail
写真: Ferrari
一番目を引いたのは、バージボードを吊り下げるステーの主張の強さだ。
フロアの前端、車体の最も外側の部分は前方に伸び、そこにバージボード(もしくはフェンス)を構成することができる。フェラーリはこの部分を補強するためか、コクピット方面から斜めのステー(写真青丸の部分)を伸ばして吊り下げている。
しかし強度の面で、これだけ太いステーが本当に必要なのかどうかははなはだ疑問だ。というのも、このステーの横には、もっと細いバージボード吊り下げ用のワイヤーが取り付けられているからだ。
そう考えるとこのステーは、何らかの空力効果を狙ったものである可能性が高い。シェイクダウンで走った実車にも、このステーは存在していた。
なおこの内側、サイドポンツーン前端の開口部は、近年トレンドの逆L字型。上方は横方向に伸び、モノコックに近い部分は縦方向に開口部が伸びる。なおこの縦方向の開口部は、外側のボディワークが前方に伸びている(写真緑丸の部分)。これが、前述のバージボードステーと関連して作用しているかもしれない。
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