F1 バーレーンGP

バーレーンGP決勝のタイヤ戦略はどうなる。フェルスタッペン&ルクレールの残りタイヤセット数は他とは異なる……1ストップを狙う?

マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行なわれるバーレーンGP決勝。フェルスタッペンとルクレールは、残りタイヤ数が他とは違う……決勝でどんな戦略を採ってくるのか?

田中 健一

公開日時: 2026/10/04 4:32

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Max Verstappen, Red Bull Racing

Max Verstappen, Red Bull Racing

写真:: Srinivasa Krishnan

 間も無く開催されるF1バーレーンGP in マレーシアの決勝レース。基本的にはハードタイヤを多用する2ストップ戦略を採るマシンが主流となりそうだが、それが不可能なマシンも複数ある。どんなレースになるのか、想像をしてみよう。

 今年のバーレーンGPの舞台は、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットである。バーレーンも暑いが、セパンも暑い。しかも路面の攻撃性も高く、タイヤには厳しいレースになるだろうと言われている。

 そのため、ほとんどのドライバーがここまでのセッションでハードタイヤを1セットも使わず、2セットを新品のまま残している。そしてミディアムタイヤも1セット新品のまま残しており、このハード2セットとミディアム1セットを使う2ストップ戦略が主流となりそうだ。

 ピレリのモータースポーツ・ディレクターであるダリオ・マラフスキは、予選後にこうコメントしている。

「理論上はミディアム-ハード-ハード、もしくはソフト-ハード-ハードの組み合わせが、もっとも競争力のある、有力な選択肢となるだろう」

「1ストップ戦略は考えにくい。このコースは複数の場所でオーバーテイクが可能なため、理論上1ストップ戦略は、レースの走破タイムという面で、何のメリットももたらさないからだ」

 ただ、このハードを使う2ストップ作戦が不可能なドライバーもいる。そのひとりがポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)である。フェルスタッペンはFP2で、ミディアムタイヤ1セットのみで走行した結果、ハードタイヤ1セットを新品のまま返却した。

 これによりハードタイヤの新品は1セットのみ。しかもミディアムの新品も1セットしか残っていない。この残りタイヤセット数を見ると、ハード-ミディアムの1ストップで走り切ることを狙っているのではないかとも見られる。

 ちなみにFP2でフェルスタッペンは、ミディアムタイヤで入念に走行。素晴らしいペースのロングランを披露した。ピレリや、多くのドライバーが言うように、確かにデグラデーション(性能劣化)は激しいものの、10周弱ほど走るとデグラデーションの傾向が消え、レースペースが安定した。これを見ると、予想以上に長い距離を走れそうに見えるが、どうだろうか?

 ちなみにフェルスタッペンは、ポールポジションを獲得したにもかかわらず、ソフトタイヤを新品のまま1セット残すことに成功した。2ストップとするならばこのソフトを活かすことになるだろうが、これをどう活かすのかが大いに注目される。

 さて、ハードタイヤの新品が1セットしか残っていないもうひとりのドライバーが、フェラーリのシャルル・ルクレールである。しかもルクレールの場合はミディアムの新品もゼロ……代わりにソフトタイヤの新品が2セット残っている。ここから考えると、ソフト-ソフト-ハードという2ストップを選べる選択肢があるということだ。もちろん、中古のミディアムは1セット残っているため、これを使う可能性も十分にある。

 ちなみにチームメイトのルイス・ハミルトンは、ハードタイヤ新品が2セット、ソフトタイヤ新品が1セットの残りタイヤセット数になっており、ルクレールとは逆のタイヤ戦略(つまりセオリー通りのソフト-ハード-ハード)も可能だ。

 なお初日FP2のロングランペースを見ると、前述の通り10周弱くらいでデグラデーションが落ち着くような傾向だった。これはミディアムだけではなく、ソフトタイヤも同じような傾向であった。

 そんな中でマクラーレン勢は、走行開始からほとんどデグラデーションの傾向を見せていなかった。このことは大きな武器となるかもしれない。ちなみにマクラーレン勢は、ハード2セット、ミディアム1セットを新品のまま残している。

バーレーンGP in マレーシア、決勝レース残りタイヤセット数

バーレーンGP in マレーシア、決勝レース残りタイヤセット数

写真: Pirelli

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