F1分析|日本GPでようやく初完走。アストンマーティン・ホンダの現在地を検証する
アストンマーティン・ホンダは、日本GPで完走したものの、まだまだライバルに大きく後れをとっている。
Fernando Alonso, Aston Martin Racing, Lance Stroll, Aston Martin Racing
写真:: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images
今季開幕から厳しい戦いを強いられているアストンマーティン・ホンダ。開幕前のテストでは満足に走れず、シーズンが始まってもオーストラリアGP、中国GPと完走すら果たせなかった。
問題の根本は、マシンの異常振動。エンジンで発生する振動がマシンに伝わることで共振・増幅し、まずはバッテリーにダメージがおよび、さらにはドライバーにも悪影響を及ぼすほどの振動になってしまった。
ただホンダはアストンマーティンと共にこの問題への対処を実施。バッテリーへのダメージは暫定的な対策でなんとか押さえ込むことができるようになり、日本GPでようやく完走を果たすことができた。
では完走を果たしたとして、現在のアストンマーティン・ホンダのパフォーマンスは、どの程度のものなのであろうか?
F1日本GP決勝レースペース推移:下位グループ
写真: Motorsport.com Japan
こちらのグラフは、日本GPで下位を走ったマシンの決勝レースのペース推移である。
これを見ると一目瞭然である。アストンマーティンのアロンソのペースは、アウディやウイリアムズ、アルピーヌ、レーシングブルズにはまったく歯が立たず、1周あたり2〜2.5秒ほど遅いものであった。それどころか、新規参戦のキャデラックにも後れを取っている。
スタート直後こそキャデラックのバルテリ・ボッタスよりは良いペースで走っていたように見えるが、これはアロンソがミディアムタイヤを履いていたのに対して、ボッタスがハードタイヤを履いていたからだ。
またレース中の最高速についても、アストンマーティン・ホンダはライバルに大きく劣っている。NIPPOコーナーを駆け上がった先にあるセクター1の計測地点ではそれほどの遅れではないものの、西ストレート中腹にあるセクター2の計測地点では、2台のうち速い方であるアロンソであっても、最速だったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から17.3km/h遅れ。130Rの先のスピードトラップでは、最速だったニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)から、実に26.4km/hも遅れている。
これらを見ると、パフォーマンスという側面で見ると、まだまだその差は大きすぎると言う他ない。
中東の2戦が中止になったことで、ここからの約1ヵ月は、開発に集中することができる期間ということになる。実走行によるデータを得られないというのは痛手かもしれないが、それでも絶好の開発機会である。
前出のグラフのように、まだまだアストンマーティン・ホンダの戦闘力は低いままだ。しかし1ヵ月後のマイアミGPでこのグラフがどうなっているのか……相対的に上がるのか、それともそのままなのか……その点にご注目いただきたい。
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。