F1 マイアミGP

アントネッリが3戦連続のPP。今季苦戦のフェルスタッペンが逆襲の狼煙……2番手に躍進。アロンソ18番手|F1マイアミGP予選

アンドレア・キミ・アントネッリが、中国、日本に続く3戦連続のポールポジションを獲得。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2番手フロントロウを獲得した。

田中 健一

編集: 2026/05/02 21:32

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Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

 F1マイアミGPの予選が行なわれ、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがポールポジションを獲得。2番手はレッドブルのマックス・フェルスタッペンだった。

 アストンマーティン・ホンダ勢は、フェルナンド・アロンソが18番手、ランス・ストロールが19番手と、ライバル勢に少しずつ近づいてきた感がある。

 スプリントレースから約3時間後、マイアミGPの予選は、気温34度、路面温度52度というコンディションでスタート時刻を迎えた。気温・路面温度とも非常に高い状況であった。

 アウディのガブリエル・ボルトレトは、エンジンの吸気圧違反によりスプリントレース失格。この予選が始まっても修正のための作業が続けられており、出走できるかどうか心配された。一方でスプリントレース前のレコノサンスラップでマシンが燃えてしまい、出走できなかったニコ・ヒュルケンベルグのマシンは修復が完了し、無事予選出走に漕ぎ着けた。

■Q1:ピアストリ冷や汗16番手。アストンマーティンは中団との差を縮める

  セッション開始と同時に、多くのマシンがコースイン。残りタイヤセット数の関係もあり、上位勢を中心に中古のソフトタイヤを履くマシンも多くいた。またヒュルケンベルグは、ミディアムタイヤの中古を履いてコースインした。

 まずはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが1分29秒099を計測して首位。2番手アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手ランド・ノリス(マクラーレン)も僅差でこれに続いた。

 アストンマーティン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、最初のアタックではアウディやウイリアムズと遜色ない位置につけた。

 2セット目のタイヤでは、ハースのオリバー・ベアマンが4番手に躍進。ヒュルケンベルグも7番手につけた。他の中団グループのマシンもタイムを上げたため、上位陣の中ではオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が11番手、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が12番手に下げてしまう。

 ラッセルは2度目のアタックで7番手まで上げたものの、ピアストリはペースアップできず……12番手のまま残り1分を迎えてしまう。アントネッリは1分28秒653を記録して首位に立った。

 ピアストリはタイヤ交換する時間がなかったため、ユーズドのソフトタイヤでクールダウンラップを挟んで2アタック目に入った。しかしこれもペースアップにはつながらず……しかしなんとか16番手に踏みとどまり、ギリギリでQ2進出を果たした。

 結局このQ1で敗退となったのは、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)、アストンマーティンの2台、キャデラックの2台、ボルトレトの合計6台だった。

 アストンマーティン勢はQ2進出はならなかったものの、フェルナンド・アロンソは首位から2.4秒、ランス・ストロールは首位から2.5秒の遅れであった。

 まだまだ差はあるものの、開幕3戦と比べると、中団グループにかなり近づいてきているのは間違いない。マシンによって速い箇所が違うため、一概にこれだけでマシンのパフォーマンスを測ることはできないが、アロンソの最後のアタックのセクター2のタイムは、7番手ハミルトンよりもほんの僅かだが速いものであった。ただセクター3でミスがあり、タイム計測せずにピットに戻ってしまった。

 なおボルトレトは予選出走を果たし、最後のアタックを行なうことができた。ただマシンは完調ではないようで、首位から5秒落ちの22番手最下位に終わった。しかもアタックを終えてピットに戻る周回で、左リヤのブレーキから出火。マシンをコース脇に停めるしかなかった。

■Q2:フェルスタッペン首位でQ3へ。今度はノリス冷や汗

 ボルトレトのマシン回収のため、若干スタート時刻が遅れたQ2。Q1では中古タイヤを履くマシンもいたが、ここQ2では全車が新品タイヤを履いた。

 フェルスタッペンがまずは1分28秒931で首位に立ち、チームメイトのアイザック・ハジャーが僅差で続いた。

 しかしフェラーリ勢がこれをあっさりと上回ってルイス・ハミルトンが1分28秒477で首位を奪った。メルセデス勢の速さも戻ってきた感があり、アントネッリが1分28秒352で最速となった。ラッセルはハミルトンと全くの同タイムであった。

 スプリント勝者のノリスは、最初のアタックで痛恨のミスがありノータイム。ピットに戻って2セット目の新品に履き替え、改めてアタックをし直した。この2アタック目はしっかりとまとめたが、順位はアルピーヌ勢2台の間となる9番手。Q3進出に黄色信号が点った。

 アントネッリはQ2の2アタック目でトップタイムを更新。しかしフェルスタッペンがこれを上回り、1分28秒116とした。

 ノリスはタイヤを交換せず、やり直しアタックの際に履いたタイヤのまま2アタック目を実施。なんとか7番手までポジションを上げ、Q3進出を果たした。

 ヒュルケンベルグ、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、オリバー・ベアマン(ハース)、カルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)、エステバン・オコン(ハース)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)の6台がここで脱落となった。

■Q3:なんと3連続PP。フェルスタッペンも復活か?

 ポールポジション獲得者が決する運命のQ3。序盤から激しいアタック合戦となった。

 まずはマクラーレン勢がアタックを行ない、ノリスが1分28秒183で首位に、しかしその後、フェルスタッペン、ルクレールと立て続けにトップタイムを更新した。このルクレール、フェルスタッペン、ノリスは、いずれも1分28秒1であった。

 ただ彼らを上回ったのは、ランキング首位のアントネッリ。ルクレールに0.3秒以上の差をつける1分27秒798で、圧倒的首位に立つ。チームメイトのラッセルは振るわず、前述の”1分28秒1クラブ”入りするのが精一杯であり、5番手で最初のアタックを終えた。

 各車一度ピットに戻り、最終アタックへ。全車が新品のソフトタイヤを履いた。

 アントネッリはセクター1で失敗し、タイム計測を断念。ラッセルはセクター1と2を自己ベストで駆け抜けたが、セクター3で落としてしまい5番手のまま。マクラーレン勢、フェラーリ勢もタイムを上げられなかった。

 最後の最後にアタックを行なったフェルスタッペンが、自身のタイムを更新。しかしアントネッリのタイムには届かなかった。

 結局ポールポジションはアントネッリ。これで中国GP、日本GPに続き3戦連続でのPP獲得となった。

 2番手は今季開幕から苦戦してきたフェルスタッペンで、復活の兆しと言えるかもしれない。その後方3番手ルクレール、4番手ノリス。トップ4に4チームが入り乱れる格好となった。

 また来季の去就が危ういと言われているフランコ・コラピント(アルピーヌ)は、チームメイトのピエール・ガスリーのみならずレッドブルのアイザック・ハジャーも下して8番手となった。印象的な走りを見せたと言えよう。

 決勝レースは、日本時間の月曜日午前5時スタート予定。ただ雷雨の予報も出ているため、場合によってはスケジュールが変更となる可能性もあるかもしれない。

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