あれは汚いよ! アントネッリ、優勝ラッセルの動きに憤慨。アストンマーティン・ホンダはペース優れず|F1カナダGPスプリント
F1カナダGPのスプリントは、メルセデス勢同士の激しい争いが繰り広げられた結果、ジョージ・ラッセルが優勝した。
George Russell, Mercedes, Andrea Kimi Antonelli, Mercedes
写真:: Sam Bagnall / Sutton Images via Getty Images
F1カナダGPのスプリントが行なわれ、メルセデスのジョージ・ラッセルが、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリとの激戦を制して優勝。アントネッリは無線で再三不満を訴えており、今後遺恨の火種となるかもしれない。
カナダGPのスプリントは、スタート前から波乱の展開となった。オリバー・ベアマン(ハース)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、バルテリ・ボッタス(キャデラック)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)の4台がピットレーンスタートを選択。またアストンマーティンのランス・ストロールは、一時はグリッドにマシンを並べたものの、右フロントサスペンションにトラブルが発覚したようで、ガレージにマシンが押し戻されることになった。
気温20度、路面温度32度、ドライコンディションでスタート時刻を迎えた。
抜群のスタートを見せたのは、今季ここまでスタートに苦労していたメルセデス勢。ラッセルが首位をキープし、チームメイトのキミ・アントネッリがそれに続くポジションにつけた。
またフェラーリのルイス・ハミルトンも好スタートを決め、マクラーレンのオスカー・ピアストリを抜いて4番手に上がった。
ただレースペースではメルセデスが圧倒的に優れており、ランデブー走行で後続を引き離していく。その中でもアントネッリのペースが優れており、6周目のターン1でラッセルに強引に仕掛けた。しかしラッセルはインを攻め、接触を避けたアントネッリはコースオフ。その後もコースオフしてしまうシーンがあり、その間にノリスが接近&アントネッリを抜いて2番手に上がった。
アントネッリはラッセルがラインを閉めたとして憤慨。無線で「あれは汚い動きだ!」と訴えた。レースエンジニアのピーター・ボニントンやチーム代表のトト・ウルフは、なんとかこれを落ち着けようとした。
なおこの間にアイザック・ハジャー(レッドブル)はマシントラブルに見舞われ、ガレージに戻った。ただこの問題は解決したようで、のちにコースに復帰した。
レース序盤はメルセデスにまったくついていけなかったノリスだが、2番手に浮上した後は息を吹き返したようにラッセルに襲いかかった。オーバーテイクモードを使える恩恵も存分に受けたかもしれない。
レース終盤には、ノリスの後ろにアントネッリが再接近し、攻撃を仕掛ける。しかしアントネッリは、ラッセルの時と同じようにターン1をオーバーラン。攻略できなかった。
結局ラッセルが逃げ切ってトップチェッカー。中国GPのスプリント以来の勝利となった。2位にはノリス、3位にはアントネッリが入った。アントネッリの憤慨は収まらないようで、無線で「あとで話をしたい」と訴え、ウルフ代表から「無線で言うことじゃない」とこれを封じられた。
マシンから降りた後のアントネッリの表情は堅く、今後チーム内での不協和音に繋がらないのかどうか、不安が残る。
4位争いも白熱した。ハミルトンはレース序盤からこのポジションをキープしていた。しかし終盤には、ウォールに右リヤタイヤを擦ったことも影響してかペースが劣り、最終コーナーでピアストリにオーバーテイクされてしまう。またオーバーテイクを許したことで加速が鈍り、チームメイトのシャルル・ルクレールにも先行されてしまう。
結局4位ピアストリ、5位ルクレール、6位ハミルトンという結果になった。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンはこの戦いに加わることができず、終始単独走行で7位。アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)が入賞の最後の一席となる8位を手にした。
アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、ペースが上がらずに徐々に後退。結局15周を走ったところでピットインしてタイヤ交換したが、すぐ次の周に再びピットに入り、マシンをガレージに入れてしまった。これでリタイアという結果になった。(追記:アロンソは1周目にフロントエンドにダメージを追ったため、リタイアを決断したとチームは発表しています)
ストロールはスタート前にサスペンションの交換が間に合い、ピットレーンからレースに参加。16位で完走を果たした。
なおキャデラックのセルジオ・ペレスは、スタート時にソフトタイヤを履いたことが功を奏し、終始好ペースで走行。11番手で完走を果たした。ただ他のマシンをコース外に押し出したとして10秒のタイム加算ペナルティを受け、14位となった。
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