スプリントレース実施のイモラは、アップデート投入には適さない? フェラーリ、新パーツ投入は「先送り」
フェラーリは、今季のヨーロッパでの初戦となるエミリア・ロマーニャGPではスプリントレースが行なわれるため、大規模なアップデートを投入することを避けることを決めたようだ。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
今季開幕戦から好調な戦いぶりを続けるフェラーリだが、F1第4戦エミリア・ロマーニャGPではスプリントレースが行なわれる予定であるため、大規模なアップデートを投入することは避けるようだ。
ここまで既に3戦が開催されたが、いずれのチームともまだマシンに大幅なアップデートを施していない。その理由は、昨シーズンから導入されている予算制限、そして世界情勢の影響を色濃く受けるロジスティクス面での懸念である。
そんな状況を考えれば、今季のヨーロッパで最初のグランプリとなる第4戦エミリア・ロマーニャGPは、アップデートを投入するのに絶好の1戦だと言っていいだろう。しかしこのグランプリはスプリントレースを実施するフォーマットで開催されるため、アップデートの投入には適さないとフェラーリは考えたようだ。
スプリントレースで決勝レースのスターティンググリッドを決めるというフォーマットが採用される週末は、金曜日にまずFP1を行ない、その後に通常のノックアウト形式の予選を実施。土曜日にFP2を行ない、スプリントレースを争う……そして日曜日に決勝レースというスケジュールとなる。つまり予選前には1時間のフリー走行が行なわれるだけであり、セットアップを整えるだけでも時間が足りない……アップデートパーツを評価する時間などないのだ。
チーム代表のマッティア・ビノットによれば、エミリア・ロマーニャGPのFP1は、オーストラリアGPで見舞われたポーパシング現象の対処に充てたいと考えており、アップデートの投入は今後のレースに先送りするという。
「アップデートを持ち込み、金曜日のフリー走行で評価しようとすれば、難しい週末になることだろう。午後に行なわれる予選に集中する必要があるからね」
そうビノット代表は言う。
「自分たちについて言えば、アップデートを投入するには適切な場所ではないと考えているため、イモラにはそれほど多くのモノは持ち込まないだろう」
「しかし、これまで抱えてきた問題を軽減するように務めることになると思う。先週末のパフォーマンスに影響を与えた、ポーポイズとバウンスについて考えている」
「我々はその特定のポイントに取り組むことになる。ただアップグレート……その重要なモノについては、シーズン後半になるだろう」
2022年シーズンを快調に滑り出したフェラーリ。ビノット代表は、予想していたよりも良い状況であると認める。
「私は確かに驚いている」
そうビノット代表は言う。
「我々は懸命に働き、そして 2022年を大いに優先した。我々が素晴らしいチームであることは分かっていたし、過去のシーズンと比較してなんとか自分たちのことを改善しようとしてきた」
「シーズンの最初から競争力のあるマシンを手にしたいと思っていたが……こんなに良い形でシーズンをスタートできるなどとは期待していなかった」
「ただ、ライバルとの差はごく僅かだと考えている。これまでのレースはそのことを証明したし、今後のレースでも間違いなく素晴らしい戦いになると思う」
ビノット代表曰く、今季のフェラーリのマシン”F1-75”はバランスの取れたマシンであるため、タイヤをマネジメントする上でも効果的であるという。
「バランスの取れたマシンであるということは、タイヤマネジメントの観点からも非常に重要だ。そしてドライバーたちも、上手くタイヤを扱っていると思う」
「そんな中でも、シャルル(ルクレール)はかなり良い仕事をしたのではないかと思う」
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