F1

F1日本GPでの王座巡る世紀の大混乱……FIA会長はポイントシステム変更を明言もご立腹「元々チームが決めたことなのに、責任を取るのは我々」

FIAは昨年の日本GPでポイントシステムに関して混乱が起こったことを受け、レース短縮時におけるポイント減算のルールを変更する予定であると明言した。

Jonathan Noble Tom Howard

公開日時: 2023/01/24 22:54

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Race winner Max Verstappen, Red Bull Racing RB18

 昨年のF1日本GPではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが2年連続となるドライバーズタイトルを獲得したが、その裏ではポイントシステムを巡る混乱があった。FIAは今後、その原因となった部分にテコ入れをする構えだ。

 雨による中断の影響で最大延長時間を迎え、本来の周回数の半分強で終了した日本GP。フェルスタッペンがトップでチェッカーを受けた一方で、ライバルのシャルル・ルクレール(フェラーリ)がペナルティにより2位から3位に後退することとなり、その瞬間フェルスタッペンのタイトル獲得がアナウンスされた。しかしフェルスタッペン本人を含めた多くの関係者がこの状況下でフルポイントが付与されるとは思っていなかったため、現場は混乱した。

 この混乱の背景には、2021年のベルギーGPを受けて改変された新たなポイントシステムがあった。このベルギーGPは、わずか数周のセーフティカーランのみでレースが成立し、ハーフポイントが付与されたことが問題視されたレースだ。

 昨年のポイントシステムはレース距離に応じて付与されるポイントが変動する形に変更され、レース距離25%未満で終了したレースの勝者には6ポイント、25〜50%の場合は13ポイント、50〜75%では19ポイント、そして75%以上を走破したレースではフルポイントが与えられることになった。そのため、当初のレース距離の約52%しか消化できなかった日本GPでは、優勝したフェルスタッペンの獲得ポイントが19に減算され、タイトル獲得には届かないと見られていたのだ。

 しかし上記の規則には「レースが中断され、再開されなかった場合に適用される」という但し書きがあった。つまり日本GPは中断後にレースが再開されてチェッカーフラッグが振られているため、各ドライバーにはフルポイントが与えられたのだ。しかし、レース距離が短縮されてもフルポイントが付与されるケースが存在することはある意味本末転倒であり、波紋を呼んでいた。

 昨年のFIA授賞式では、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表がFIA会長のモハメド・ベン・スレイエムからトロフィーを受け取る際、日本GPで起きた混乱について言及。それに対してベン・スレイエム会長が「日本でのことが議論の的になっていると言ったが、それは違う。FIAは非難されたが、ルールを作ったのはチームだ。我々はそれを履行していたのだ」と反論するという一幕もあった。

 FIAはレギュレーションに書かれていることを履行することしかできなかった、というのは確かだが、2023年に向けてはFIAに新たに加入したF1スポーティングディレクターのスティーブ・ニールセンによって、レギュレーションの変更が行なわれることが明らかとなった。

 ベン・スレイエム会長はmotorsport.comに対し、そもそもFIAが何か間違ったことをしていたとは思っていないと述べつつも、レギュレーションが改められることになると明言した。

 レギュレーションについて質問されたベン・スレイエム会長は次のように答えた。

「ああ、変わる予定だ」

「今スポーティングディレクターを務めるスティーブが、そこの改善にあたることになる」

「日本でのことについてまず第一に言いたいのは、次のレースの前に(日本GPで起きたことに関する)レポートが一式作られた。これは今までなかったことだ。これはFIAのウェブサイトにも載っている」

「そしてポイントについて。これは誰が決めたことなのか? それはチームだ。誰が承認したのか? それもチームだ。我々はそれを履行しなければならなかった」

「そして誰がその責任を取るのか? それは私たちだ。公平性は一体どこにあるんだ? 教えてほしい。腹立たしいことだ」

 

関連ニュース:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 逃した魚はあまりに大きかった……鮮烈デビューのミハエル・シューマッハーをわずか1戦で失ったジョーダンF1、明暗分けた契約書の“トリック”

次の記事 F1チームとの複数年契約はドライバーにとっての誇り。ウイリアムズの大黒柱アルボン「自分が築いてきたモノを実感できる」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Jonathan Noble



大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

F1

F1 2024/12/29

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす



ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

F1

F1 2024/12/27

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす



僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

F1

F1 2024/12/25

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

最新ニュース



角田裕毅、3戦連続の代役出場へ! 手首負傷のアイザック・ハジャーがスペインGPも欠場

F1

F1 F1

スペインGP

1 時間前

角田裕毅、3戦連続の代役出場へ! 手首負傷のアイザック・ハジャーがスペインGPも欠場



メルセデス勢に食らいつき3位のフェルスタッペン。でもマシンの問題は変わらず?「亀みたいに抜かれた」

F1

F1 F1

イタリアGP

1 時間前

メルセデス勢に食らいつき3位のフェルスタッペン。でもマシンの問題は変わらず?「亀みたいに抜かれた」



ポール獲得ガスリー、決勝は7位でガッカリ? いえいえ、これが現実「ポジティブな収穫がたくさんあったよ」

F1

F1 F1

イタリアGP

14 時間前

ポール獲得ガスリー、決勝は7位でガッカリ? いえいえ、これが現実「ポジティブな収穫がたくさんあったよ」



「君に命を救われた」炎上するマシンから身を挺してドライバーを救助。中国GTでの勇敢な行動に称賛の声。一方運営への不信感から撤退決めたチームも

GT

GT GT 15 時間前

「君に命を救われた」炎上するマシンから身を挺してドライバーを救助。中国GTでの勇敢な行動に称賛の声。一方運営への不信感から撤退決めたチームも

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録