予算上限だけでは不十分! アルファタウリ代表「小規模チームが追いつくためにはまだ足りない」
アルファタウリのフランツ・トスト代表は、小規模チームがトップチームとの差を縮めるためには、現状の予算制限ではまだ不十分だと語った。
F1は2021年から、より公平な競争を実現すべく、予算制限を導入した。これは勝つためにより多くの資金を使うのではなく、より賢くお金を使うよう、チームに求める施策だ。
2021年の予算上限額は1億4500万ドル(約150億円)で、2022年はさらに減額され1億4000万ドルとなっている。この額は、メルセデスやレッドブル、フェラーリといったビッグチームを制限することはできた。
しかしながら、アルファタウリのフランツ・トスト代表はまだ平等だとは言えず、チームのチームの風洞やシミュレーターツールの品質など、他の要因も同様に重要だと考えている。
「アルファタウリが上位に食い込むためには、まだまだインフラ整備が必要だし、あらゆるものを最適化する必要がある」
「シミュレーションツールについても、トップチームが持っているようなものが我々にはないんだ。彼らはそのために、ここ数年、何百万ドルという投資をしてきた」
「我々にはそれなりの予算はあるが、シミュレーションツールにこれだけの資金を投入できる状況ではなかった。サーキットでの走行が少なくなっている今、シミュレーションツールの重要性はますます高まっている」
「だから、それが必要なんだ。まだ足りないところがあるんだ」
2021年のマシンはは新型コロナウイルスの影響で、2020年マシンの大部分を引き継いだ。一方で2022年に向けて予算が制限されている中で新車開発をゼロから進めるのは初めてだった。そのため、トストは開発においてある程度の不確実性があることを認めた。
「すべてが新しく、未知の世界だ。他との比較もできない」
「(2020年の)AT01はすでに良いクルマだったし、2021年のクルマも前進していた。エンジニアたちは良いクルマを2台作ってきているので信頼している」
「AT03が全く新しいクルマだったとしても、競争力の高いクルマにならないと考えるのはおかしいだろう?」
「しかし技術的な面では、様々な哲学がある。ただ、正しい方向に進むことを願うばかりだ」
「最終的にどこにたどり着くかは分からない。だが私はチームを信頼している。空力部門はとてもいい仕事をしているし、正しい方向に進んでいる」
一方で、トストは施設面の改善も進めていると明かした。
「我々は新しいホールを買ったし、新しいビルを作る予定だ」
「2年後にそれが完成するが、良いポジションにジャンプするために色々なことをやっている。しかしそれは我々だけではない。他の人たちも同じようにやっているんだ。それがF1というものであり、いたるところに熾烈な戦いがあるんだ」
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