フェラーリ、連勝は厳しいか? オーストリア初日は苦戦「4本のタイヤ全てが滑っている」とルクレール
シャルル・ルクレールは、フェラーリがバルセロナ・カタルニアGPで見せた勝利をオーストリアGPで再現できるかについて「それほど自信はない」と語る。
F1第7戦バルセロナ・カタルニアGPで、ルイス・ハミルトンが優勝を飾ったフェラーリ。メルセデスの開幕からの連勝をストップさせることに成功したが、第8戦オーストリアGPの初日を終えた段階では苦戦している。
ハミルトンがバルセロナで3ストップ作戦を駆使しながら見せたペースは、フェラーリのアップグレード版パッケージが優勝争いに加われることを示す内容だった。そして今回は救済措置のADUOを活用したエンジンのアップデートも行なっており、スペインでの好調が一度きりではなかったことを証明したいところだ。
しかしオーストリアの金曜フリー走行では、グリップとペースが足りておらず、厳しい走行初日に終わった。FP2ではハミルトンが5番手、シャルル・ルクレールが8番手。ハミルトンはトップのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)から0.6秒以上遅れた。またロングランでも少なくともメルセデス、そしてマクラーレンに後れを取っている兆候が見られた。
FP1は若手のディノ・ベガノビッチにシートを譲り、FP2からの登場となったルクレールは、オーストリアでフェラーリがトップ争いに加われる兆候は見られないと述べた。
「それほど自信はない。物事に絶対はないけどね」
「バルセロナの金曜日では、マシンにかなりのパフォーマンスがあると思わせる要素がいくつかあった。一方で今回は苦戦している。僕はFP1を走っていないし、FP2でも苦戦した。チームにとって本当に難しい金曜日だった」
何が不足しているのかという問いに、ルクレールはこう答えた。
「とにかく全体的なグリップだ。最初のラップから4本すべてのタイヤが滑っていた。本当に難しかった」
「バルセロナでも(タイヤには)かなり苦しんだけど、ここでは違う種類の制約がある。結局のところタイヤマネジメントが重要になるのはどこも同じで、今回はタイヤの摩耗そのものは悪くないけど、問題はペースがないことなんだ。20周くらいなら速いかもしれないけど、20周だけじゃ意味がない。マシンを改善しないといけない」
チーム代表のフレデリック・バスールは、走行初日に精彩を欠いたことを「まるでバルセロナを再現しているようだ」と冗談を交えつつ、ヨーロッパを襲った猛暑によって過酷なコンディションとなる中、その暑さにフェラーリが対応できなかったことを認めた。
「今日はコンディションに少し苦しんだ。ある意味ではバルセロナと似ているね」
「標高、気温、路面温度、すべてが影響している。条件は全員同じだが、我々はかなり苦しんだ。セットアップ、マシン、ドライビング、すべてを改善して明日はもっと良い仕事をしなければならない」
ルクレールも言うように、今回はタイヤのデグラデーション(性能低下)自体はそれほど大きくない一方で、一発の速さが足りていないとバスールは指摘する。
「バルセロナではタイヤの劣化がずっと大きく、それが決勝でのパフォーマンスを左右する最大の要因だった。それでも予選ではポールポジションを争うことができた」とバスールは言う。
「少なくとも純粋なポテンシャルはあったということだ。でも今のところ、我々はそのレベルからは程遠い」
「とはいえ、バルセロナでも金曜日は決して目立つ存在ではなかった。今夜の作業でまだ引き出せるポテンシャルはたくさんある。あとはそれをやってみての話だ」
最後にバスールは、今回投入した新しいV6エンジンについても言及。劇的なパワー向上を狙ったものではないと説明した。
「エンジン開発のリードタイムは非常に長い。一部の部品の完成が数ヵ月遅れたりもした」
「予算制限もある中で、シーズンのかなり早い段階でスペック2を投入するのはリスクが大きかった。今週末に大きな性能向上があるとは、最初から期待していなかった」
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