フェラーリ、FIAからの突然のピット作業規制に驚き「ちゃんとチームと話し合って決めるべき」
フェラーリのスポーティングディレクターを務めるローレン・メキーズは、FIAは“青天の霹靂”のような突然の技術指令を送るのではなく、チームと議論をして問題を解決すべきだとコメントした。
Laurent Mekies, Racing Director, Ferrari, in the Team Principals Press Conference
FIA Pool
FIAは先日、一部のチームから安全性の懸念が寄せられたことを受けて、ピットストップ作業を遅らせるための技術指令を発行すると発表。この技術指令は即刻施行されるものではないが、8月1日決勝のハンガリーGPまでに各チームは、自動化されたシステムに頼らない、人間の反応速度に基づいたピット作業が行なえるように準備をしなければならない。
この動きを歓迎したのは、メルセデスとマクラーレン。その一方で、ピット作業の速さではF1チーム最速とも言われるレッドブルは「失望した」と語っている。
この問題に対し、新たに口を開いたのがフェラーリだ。スポーティングディレクターであるローレン・メキーズは、新たな技術指令がフェラーリにとって「困難をもたらすものではない」としながらも、指令が突然発表されたことに驚いており、先に議論をした方が良かったと語った。
「確かに青天の霹靂であった。私もそう思う」とメキーズは言う。
「シーズン中に突然技術指令を出すよりも、FIAとチームが話し合う機会があるのであれば、そうやって問題を解決した方が今後のためにもなる」
「我々はこうなった理由について理解しているが、まずは話し合いの席につく方がいいだろう」
FIAは今季、フレキシブルウイング使用疑惑やタイヤの空気圧レベルに関する論争に対応する形で技術指令を出してきたが、今回のピットストップに関する規制はそういった一連の技術指令の中で最も新しいものとなる。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、ピットストップを遅くさせようとする動きの背後にはメルセデスの存在があると考えており、次のように語っていた。
「勝てないと分かった時に出る手段として最も論理的なのは、ライバルを遅くさせようと試みることであり、今起きていることも明らかにそういうことだ」
一方メルセデスのトト・ウルフ代表は、チームが直接的にピットストップを遅くさせようと働きかけた訳ではなく、単にピットストップのプロセスを高速化するためのシステムについて問い合わせをしただけだと述べた。
「我々は自分たちが使っているシステムに関連する安全機構について、それを最適化できないかFIAに問い合わせた」とウルフ。
「それは3〜4週間前だったと思う。技術的な質問をした。それが(今回の技術指令の)きっかけになったのか? そうかもしれないが、私には分からない。しかし、我々がそれを尋ねたのは確かだ」
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