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F1のピットストップは”速すぎる”? FIAが新たな規制を導入、安全上の理由で抑制に動く

FIAは、8月に開催されるF1ハンガリーGPから新たな規制を導入し、F1のピットストップの高速化を抑制することを決めたようだ。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, in the pits

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 FIAはF1のピットストップに対して安全上の懸念を理由に、新たな技術指令を発行。F1第11戦ハンガリーGP(8月1日決勝)から人間の反応時間を考慮した制限が行なわれるようだ。

 これは一部チームのピットストップが、現行ルールに忠実に従った場合の理想的なピットストップよりも速いという、ライバルチームからの苦情に対応したものであるようだ。

 そうしたチームのピットストップは、手順の一部がFIAの想定以上に自動化されており、それによってピットストップ静止時間が記録的な速さになっているのではないかと指摘されているのだ。

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 F1の技術規則には、ピットストップについて、センサーは受動的に動作しなければならないという記述がある。

 技術規則第12.8.4条には、『ホイールファスナーの着脱に使用される装置は、圧縮空気または窒素のみを動力源としてよい。いかなるセンサーシステムも、受動的にのみ作動することができる』 と明確に規定されている。

 このルールのうち、FIAが遵守を求めているのは後者のセンサーシステムに関わる部分だと理解されている。特定のチームを対象にしているわけではないと思われるが、自動化された手順に頼ることで、ピットストップ時に危険が生じる可能性があることは明らかだ。

 そのため、第8戦シュタイアーマルクGPに先立ち全チームに送られた技術指令には、第11戦ハンガリーGPから、各チームのピットストップ手順には人間の反応時間を考慮した許容値を組み込まなければならないと記されている。

 その数値は、各ホイールのナットが締め付けられたことが確認されてから、ジャッキマンがマシンを下ろすよう指示されるまで0.15秒、ジャッキが降りてからドライバーがゴーサインを受けるまで0.2秒とされている。

 新しい技術指令には次のように記されている。

「安全上の理由から、ジャッキリリース手順の開始とグリーンライトによるドライバーへのOK信号の間の最小時間オフセットは、少なくとも0.2秒であることを期待する」

 ホイールナットの締め付けからジャッキマンにシグナルが伝達されるまでの0.15秒についても、同様の表現がされている。

 F1では、レースのスタート時にも人間の反応時間を考慮した許容値を設けており、ドライバーのジャンプスタート(フライング)を判断している。スタートライトが消えてからマシンが発進していたとしても、反応が人間ではありえないほど早かった場合は、ジャンプスタートだと判断されうるのだ。

 しかし、FIAはスタートに関して正確な許容値を公表していない。なぜならチームやドライバーがそれを知ってしまえば、その数値を利用して、発進を早めようとするからだ。

 各チームには、ピットストップに関する技術指令に対応するため、3レース分の準備期間が与えられている。これは各チームが作業手順を変更しなければならない可能性があるためだ。十分な準備期間がないまま強制的に変更させることは、逆にトラブルの原因になりかねない。

 今季これまでのレースでは、レッドブルが圧倒的に速いピット作業を行ない、アドバンテージを生み出している。バーレーンGPで記録された最速ピット静止時間は1.93秒と驚異的だ。新たな技術指令で、各チームの作業時間がどう変わってくるかにも注目だ。

 
 

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2021年シーズンの最速ピットストップ(静止時間)

Pos. Team Driver Event Time (sec)
1 Red Bull Verstappen BAH 1.93
2 Red Bull Verstappen AZE 1.98
3 Red Bull Verstappen POR 1.98
4 Red Bull Perez BAH 2.00
5 Red Bull Verstappen MCO 2.02
6 Red Bull Perez FRA 2.04
7 Aston Martin Stroll POR 2.08
8 Williams Russell AZE 2.13
9 Alfa Romeo Raikkonen AZE 2.13
10 Aston Martin Stroll ESP 2.16

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