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カナダGP予選のタイヤ選択は、フェラーリのミスじゃない! バスール代表「ルクレールも納得してくれたよ」

フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1カナダGPの予選でQ2敗退に終わった際、戦略が間違っていたとしてチームを批判した。しかしその後話し合いを行なった結果、ルクレールは自分の判断が間違っていたと認めたという。

Charles Leclerc, Ferrari SF-23

 雨に見舞われたF1カナダGP予選で、フェラーリのシャルル・ルクレールはQ2敗退を喫した。このセッションは雨が一時的に弱まった頃に行なわれ、ドライのラインも見えていた。そのため、結果的にはドライタイヤを履いたタイミングが優劣を分けた形となった。ルクレールはドライタイヤに交換するタイミングが遅れ、好タイムを記録することができなかったことから、チームの戦略を批判。しかし後に話し合った結果、ルクレールは自分の判断が誤りであったとチームに対して謝罪したという。

 カナダGPの予選Q2は、非常に難しいコンディションだった。Q1の時点で既に雨は上がり、路面には乾いたラインが出来上がりつつあった。そのため、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、Q2開始当初からドライタイヤを装着。これはあまりにもギャンブルであるかのように見えたが、走るごとにペースを上げ、このセッションをトップ通過してみせた。

 このアルボンのペースを見たライバルたちは、次々のドライタイヤへと交換。ペースを上げていった。そんな中ルクレールも、ドライタイヤに交換するべきだと主張。しかしチームはこれを退け、交換前にインターミディエイトタイヤで”とりあえず”のタイムを計測しておくよう命じた。

 ルクレールがピットに戻り、ドライタイヤに交換した後、コースには再び雨が降り始めた。これではタイム更新は不可能で、ルクレールは結局このQ2で敗退することになった。

 予選後、ルクレールはドライタイヤに交換するタイミングが遅れたのはチームのミスだと感じており、チームは今後、同じようなミスを繰り返さないようにすべきだと語っていた。

 当時のルクレールのコメントは、以下の通りである。

「僕らは自分の首を絞めているだけだと思う」

「当時の状況では、僕には明確な意見があった。でも、僕らは別のことをすることに決めたんだ。だからイライラしている」

「僕らはもっと改善する必要がある。間違いを繰り返すわけにはいかないんだ。チームと話をするつもりだ」

 実際ルクレールとフェラーリは、予選後に話し合いを行なったようだ。それにより、ルクレールは態度を軟化させたという。

 その話し合いでチーム側は、刻々と移り変わる状況の中で、どうしてそのような判断をしたのかを説明したという。その結果ルクレールは、ピットウォールで下した判断が正しかったこと、Q2敗退を喫したのはタイヤ選択でミスがあったからではなかったということを理解したという。

 チーム代表のフレデリック・バスール代表は、motorsport.comを含む一部のメディアに対し、次のように語った。

「我々はよく話し合った。彼(ルクレール)は、『分かった。僕は間違っていたよ』と言ったんだ」

 そうバスール代表は言う。

「ご存知の通り、私は常にチームのためにドライバーたちを守ろうとしている。彼らが悪い結果と共にマシンから降り、誰かから質問を受けた時の気持ちを完全に理解できる。『この戦略に満足できるか?』という質問を受けたら、そりゃあ『いいや』と言うだろうね」

「『素晴らしい戦略だった。僕が最悪だったんだ。でも、戦略は最高だ』なんてことを言うドライバーは絶対にいないよ」

「一番重要なことは、場合によっては事前にチームと話し合った方が良いということだ。それが、予選後に我々が得た結論だ。非常に建設的で、直接的だった」

 またバスール代表曰く、フェラーリとして予選を分析したところ、他のマシンの大多数が同じような戦略を採ったため、タイヤの選択が誤っていたことが、Q2敗退に主な要因ではなかったという。

「我々は他の9割のマシンと同じ戦略を採った。だからシャルルは、マシンに対して少し苦労していたんだろう」

 また無線で意見が食い違ったことについても、特別なことではないとバスール代表は語った。

「ドライバーがピット側と異なる感情を抱くのは、ごく普通のことだと思う」

 そうバスール代表は言う。

「一方で我々は、彼らの感覚を信じなければならない。しかしその一方で、ピット側は全体像を把握している。モントリオールのような場所では、ヘアピンや最終コーナーでは、他の人たちがどんな選択をしているかなんて分からないんだ」

「共通の決断が必要だ。正しいこともあれば、間違っていることもある。しかしそれを修正する明確な方法はひとつもない。ドライバーたちだけでできることじゃない。もし彼らが決断し、その時にコース上やどこかに他のマシンが停まっていることが気がつかなければ、それは間違った判断を下したことになるだろうからね。共通の決断でなければいけないというのは、そういうことだ」

「それは、常に簡単だというわけではない。時には、運の問題であることもある。今回の予選では、おそらく最終的な戦略がQ3に進むのに最も適していたと思う。90%のチームが同じ戦略を採っていたんだからね」

 
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