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フェラーリ、バーレーンGPで”バタバタ振動”した1本ステーのリヤウイング開発を継続「プレシーズンテストが短すぎ、試す時間が足りなかった」

フェラーリF1は、バーレーンでのプレシーズンテストと開幕戦の両方で明らかに問題があった1本ステーのリヤウイングの開発を、今後も継続していくようだ。

Ferrari SF-23 Rear wing

写真:: Giorgio Piola

 フェラーリはバーレーンで行なわれたF1のシーズン開幕前テストに、1本ステーのリヤウイングと2本ステーのリヤウイングを持ち込んだ。しかし1本ステーのリヤウイングは、テスト最終日にDRSを使った際に問題が発生。開幕戦バーレーンGPの初日にもこのリヤウイングが使われたが、異常な振動を引き起こしており、2日目以降は使われず、従来の2本ステーのリヤウイングを使った。

 しかしフェラーリは、この1本ステーのリヤウイングを実戦投入することを諦めておらず、今後も開発を継続していくつもりのようだ。

 リヤウイングは通常、マシンの中央部分に設けられたステーで支えられており、これはDRSの作動ポッドも兼ねている。フェラーリはこれまで、このステーを2本設けていたが、ウイングへ効率的に気流を導くために1本ステーのデザインのリヤウイングを用意して、2本ステーのモノと比較検証してきた。

 しかし1本ステーにしたことで強度が不足したのか、バーレーンGPの初日フリー走行では、リヤウイングが異常な振動を起こしているのが目撃され、以降は使われなかった。

 フェラーリでシャルル・ルクレールのコーチ役を務めるベテランエンジニアのジョック・クレアは、この問題は実走テストが少ないことが影響していると語った。

「2本ステーのリヤウイングは、明らかに昨年から使われていたモノだ。試行錯誤し、その結果信頼されたモノだと思う」

 そうクレアは語った。

「そして1本ステーのリヤウイングは、昨年の後半……かなり遅い段階まで、あるいは開発の最終盤まで作られていなかったモノだ」

「だからかなり日の浅い開発だと言うことができる。リヤウイングの面で、一歩前進させたモノだ。1本ステーになると、メインプレーン下部の気流が綺麗になる」

「つまり、もう少しパフォーマンスをもたらしてくれるはずだ。しかし他の全てのことと同様に、実際にマシンに搭載してチェックする必要がある。テストでもそれを行ない、開幕戦でもそれを行なったんだ。まだ進行中の開発というわけだ」

「だから、今回のことについて驚くべきことは何もない。でも、このウイングは我々が追い求めたいモノであり、これまで目にしてきたことはポジティブだ。だから、また登場するかもしれない」

 実際にレースで使うまでにどれだけの作業が必要か、現時点で判断するのは難しいとクレアは考えている。

「それを判断するのは難しいね。正確なスケジュール目標を知るためには、コンポジットや空力開発の担当に尋ねなきゃいけない」

「しかし実際には、振動というのは風洞で再現するのが難しいモノのひとつだ」

「負荷は取り除くことができるかもしれない。しかし実際には、実際のサイズで剛性が再現されている必要があるんだ。だから我々は、実際のマシンに搭載して試す必要があったのだ」

「ただもちろん、最近のF1では(実車)テストをする時間がほとんどない。だから金曜日を使って、いくつかのことをテストする必要がある。だからこの振動も、正常な開発過程のひとつだ。そのことから、我々は多くを学んだ。ビデオを手に入れ、センサーも取り付けた。それによって、どれだけ動いているかを知ることができる」

「テストから開幕戦にかけて、明らかに改善されている。そしてファクトリーに戻り、再度改善する。そして改善が進めば、再びそれ(1本ステーのリヤウイング)が登場することだろう」

 なおバーレーンGPの予選Q1では、ルクレールのマシンからフロントタイヤカバーからパーツが脱落し、赤旗中断の原因となった。チームはこのパーツを交換し、なんとか予選を戦い抜き、3番グリッドを獲得した。そして決勝までに、この部分を強化することも行なったという。

「これもおそらく、プレシーズンテストに日数が少なかったことを反映していると思う」

 そうクレアは語った。

「昨年は7500km走れたと思う。今年は、全てを少しずつ揺らして走れるチャンスは与えられていないんだ。厳しいことだ。皆さんも無線を聞いたと思うが、ドライバーたちも少し神経質になっている」

「予選でこういうことが起きるのが、素晴らしいことではないのは確かだ。実際には、フロントホイールアーチ(タイヤカバー)の非常に小さな部品だった。そのため、新しいモノを装着し、一晩で補強した」

「繰り返しになるが、予選でそういうことが起きるのは素晴らしいことではない。以前なら、そういうことは起きなかったからね。しかし、それも今年最初のレースの一部だし、マシンの問題を解決する一歩だ」

 
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