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FIA、F1アブダビGPに関する調査結果を発表。レースディレクターのマシは「誠意を持って対応していた」

FIAは、物議を醸した昨年のF1アブダビGPに関する調査結果の報告書を発表。当時のレースディレクターであるマイケル・マシは“誠意を持って”対応していたと結論づけた。

The Safety Car Lewis Hamilton, Mercedes W12, Lando Norris, McLaren MCL35M, Fernando Alonso, Alpine A521, the rest of the field

写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images

 セーフティカー出動時のレースディレクションがタイトル争いの行方に大きな影響を与えたため、大論争を引き起こした昨年のF1アブダビGP。FIAは2022年F1開幕戦バーレーンGPの予選日に、その詳細な調査結果について発表した。

 アブダビGPではレース終盤にセーフティカーが出動。その際、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の方がルイス・ハミルトン(メルセデス)よりも有利になるようなレースディレクションがなされたことから、一部では当時のレースディレクターであるマイケル・マシが結果を意図的に操作していると批判された。しかしFIAの世界モータースポーツ評議会は、この一件はレギュレーションの不備と手順のミスによって引き起こされたものであり、マシが故意に行なったものではないと示唆している。

 中でも争点となっていたのは、セーフティカー先導中にマシが周回遅れのマシンをアンラップさせる(隊列の前に出させて周回遅れを取り戻させる)際、トップのハミルトンと2番手のフェルスタッペンの間にいたマシンだけをアンラップさせたという点。そしてそうすることで、セーフティカー先導のままレース終了とするのではなく、残り1周でレースを再開させたという点だ。

 周回遅れのアンラップと再スタートの手順についてはスポーティングレギュレーションの第48.12条と第48.13条に記されているが、FIAは当該箇所に曖昧な点があったことが原因だとして、報告書にこう記している。

「F1スポーティングレギュレーション第48.12条と第48.13条には異なる解釈ができるということが分析から明らかになった。これが当時の手順の原因となった可能性が高い」

「また2021年アブダビGPのレース最終盤でのセーフティカーにまつわる決定に関しては、これまでF1関係者(FIA、F1、チーム、ドライバー)の間で議論されていた内容を考慮したものと思われる。その内容とは、安全であればセーフティカー先導のままではなく、グリーンフラッグで通常のレースコンディションに戻してレースを終了させることを優先させる、ということだ」

「また本報告書は、レースディレクター(マシ)にかけられた大きなプレッシャー、時間的制約、困難な状況などを考慮した上で、レースディレクターが誠意を持って、自らの知識の及ぶ限り行動したと判断している」

 またアブダビGPではレースディレクションにミスがあったとして、レース結果を覆すべきだという声もあるが、FIAは「2021年アブダビGPとFIA F1世界選手権の結果は有効であり、今更変更することはできない」として、この問題が既に解決されていると明言した。

 声明にはさらにこう記されている。

「メルセデスは規則に従い、レース後にスチュワードに抗議を行なってレース結果の変更を求めた。スチュワードはその抗議を却下し、メルセデスにはその決定をFIA国際裁判所に上訴する機会があったが、それはしなかった」

「規則では、レース結果を修正する上で他に利用可能なメカニズムは存在しない」

 FIAはF1の2022年シーズンに向けて、レースディレクターの体制を変更しただけでなく、レースディレクションの手順に関しても変更を加えるとしている。これには、どのバックマーカーがオーバーテイク可能かを知らせるプロセスを自動化することも含まれている。以下はその声明文だ。

「周回遅れのマシンを特定するプロセスはこれまで手作業であり、ヒューマンエラーにより、すべての車両が周回遅れを解消することができないこともあった」

「手作業は一般的にヒューマンエラーのリスクが高いため、今後のために周回遅れのリストの伝達を自動化するためのソフトウェアが開発された」

「さらに、2022年F1スポーティングレギュレーションが最近更新され、“あらゆる(any)”マシンではなく、“全ての(all)”マシンにアンラップが許可されなければならないことが明確にされた」

 
 
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