ポルトガルでクビアトのシートベルトが外れていた? FIAは調査の結果「問題なし」と判断
FIAは、F1ポルトガルGPでダニール・クビアトのシートベルトが緩んでいた件について、安全上の問題はなかったと結論付けた。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
10月にアルガルヴェ・サーキットで行なわれたF1第12戦ポルトガルGP。このレースにおける車載映像が公開されているが、その中でダニール・クビアト(アルファタウリ)がチームに対して「シートベルトが外れている」と訴える場面があった。
クビアトは最後のピットストップを終えた後、「またベルトが外れた」と報告。「これは安全ではない」とチームに訴えたが、彼は残り10周をそのまま走り切るよう指示された。
レース中のシートベルトの問題が報告されるのは、今季2度目である。8月に行なわれたスペインGPでは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が同様のアクシデントに見舞われている。ルクレールはシートベルトが外れてしまった後、ピットインして再装着するまでにカタルニア・サーキットを2周したことが物議を醸した。
FIAのセーフティデリゲート及びF1のレースディレクターを務めるマイケル・マシはクビアトの一件について、既にアルファタウリと議論を行ない、再発防止のためにプロセスを変更させたと語った。
「調査と話し合いを行なった結果、実際にはシートベルトは外れていなかった。彼らは違ったニュアンスで(外れたと)言っていたんだと思う」
「つまり、それ(シートベルト)は少し緩んでいた訳だ。そしてチームはその辺りのプロセスを変更した。そこがポイントだ」
クビアト本人もトルコGPの際に、アルファタウリが調査を行ない修正をしたと語っている。
「この件に関してはチームで調査を行ない、(原因が)把握できたと思っている」とクビアト。
「分析されて、修正されている。今後それが起こることはないと思うよ」
「もちろん、それは良いことではない。でもこのことはチーム内で留めておきたい。問題は排除されて、なくなったんだ」
またトルコGPの予選では、Q1でコースアウトしたマシンの回収が完全に終了する前にQ2が開始され、重機がランオフエリアにある中でマシンの走行を許してしまうなど、安全面での懸念が浮き彫りになった。これに関してセバスチャン・ベッテルは「許容されるべきではない」と述べるなど、ドライバーからも批判の声が上がっている。
マシ曰く、FIAは発生したインシデントを常に調査し、将来的にそこから学ぶことができるようにしているという。
「我々はセッション中いかなるタイミングで発生したアクシデントも、その大小に関わらず全て調査し、そこから学び続けている」
マシはそう語った。
「そうして作られたハンドブックから、我々は学び続ける。それはチームが週末を通して色々と学んでいくことを何ら変わりない。我々も全く同じなのだ」
「何度も言っているように、我々としては安全が最優先であり、マシンがピットレーンから出て行く度にあらゆることを学ぶことになる」
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