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“フレキシブルウイング”の取り締まり、今のままでは不十分? FIAが対策強化を検討

FIAは、規則を巧妙に回避したリヤウイングのデザインを阻止するために、柔軟性のテスト方法を変更することを検討している。

Jonathan Noble

Jonathan Noble

公開日時: 2020/07/19 8:32

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Red Bull RB16 rear wing detail

 これまでF1では、フロントウイングまたはリヤウイングに柔軟性を持たせることで、スピードに乗った際にウイングが傾いて空気抵抗を減らし、直線スピードを上昇させる、いわゆる“フレキシブルウイング”を採用するチームが度々登場してきた。しかしフレキシブルウイングには安全上の懸念があるため、これを防ぐためにFIAは、ウイングがたわんでいないかを確認するための負荷テストを、様々な形で実施してきた。

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 しかしながら、各チームのリヤウイングの設計は非常に洗練されており、これらのテストをクリアするのに十分な強度を持ちつつも、レーシングスピードに達した際には後方に傾くようになっている。その事実は2020年のF1シュタイアーマルクGPでも浮き彫りとなった。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のマシンのリヤウイングは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)とのバトル中に激しく動いていたのだ。

 これがフレキシブルウイングとしてレッドブルの意図したものなのか、単純にチームがウイングの強度を脆くし過ぎたのかは定かではない。というのも、フェルスタッペン車のリヤウイングのパーツは、レース中にいくつか脱落してしまっていたからだ。

 レッドブルの意図がどうであれ、柔軟性のあるリヤウイングはFIAの監視下に置かれている。

 現在FIAは、リヤウイングが過度な柔軟性を持っていないことを確認するために、垂直方向と水平方向からの負荷テストを行なっている。まず最初のテストでは、水平方向に500N(ニュートン)の荷重がかけられた際に、7mm以上たわむことがないかチェックされる。そして次のテストでは、垂直方向に200Nの負荷がかかった時に同方向に2mm以上たわむことがないか確認される。

 ただ今回のレッドブルのような事案が発生したため、FIAはテストの形式を変更し、コース上でのウイングの挙動を正しいものにしたいと考えているようだ。

 レッドブルのウイングを巡る疑惑の中で、テストの方法を変える考えがあるのかと問われたFIAのシングルシーター部門責任者、ニコラス・トンバジスは次のように語った。

「ここではレッドブルがどうだとか、特定のチームの話をしている訳ではない。ただリヤウイングの柔軟性については、我々も注視している」

「遠くない将来に、レギュレーションやたわみの検査を強化したいと考えている。ただ、間違った判断をしないように、急がず慎重に行ないたい」

 トンバジスはまた、ピットでのテストでは合法と判断されながらも、コース上ではウイングに十分な柔軟性を持たせているチームがあることを明らかにした。

「空力弾性によるたわみを規制するために最適なのは、コンポーネントがコース上で受ける負荷を最も忠実に再現したもの(テスト)だ。現在我々が加えている負荷は、水平方向に引っ張るものと、垂直方向に荷重をかけるもの、そして後縁に負荷かけるものなどだ」

「我々は、それらが少し時代遅れになっているかもしれないと感じている。チームは荷重テストと(コース上でかかる)実際の荷重が少し違うという事実を利用して、FIAによる負荷では最も耐荷重が優れているが、空力による負荷では耐荷重性が低いようなデザインにしているかもしれない」

「我々はその問題に対処しようとしている。それはすぐにできるような仕事ではないが、我々がすべき仕事のリストには入っている」

 

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