F1を正しい形に……PUのエネルギーマネジメント微調整に向けた初会合開催。最終的な結論は4月20日以降に
F1の統括団体であるFIAと、F1のパワーユニットメーカーの技術専門家により、2026年のPU規則を改善するための会合が、初めて開催された。
写真:: Andrew Caballero-Reynolds / AFP via Getty Images
FIAは、2026年からF1に導入された新型パワーユニット(PU)のエネルギーマネジメントに関するレギュレーションの微調整について、イギリス・ロンドンで会議を行なった。この会議は「建設的な対話」になったようで、レギュレーションの改善に向けた今後の協議スケジュールについても明らかにされた。
4月9日(木)に、各チームとPUメーカーの技術専門家が、2026年のF1競技規則(スポーティング・レギュレーション)および技術規則(テクニカル・レギュレーション)に関する微調整案を議論し、提案するための最初の会議に出席した。この会議は、新レギュレーションに関する様々な懸念事項に対処するためのものである。
F1は予選における過度なエネルギーマネジメントの必要性に対する不満に対処するため、そして電気エネルギーが枯渇した際に複数台のマシンが急接近してしまうことに対する懸念を解消するために、様々な検討を進めている。先日行なわれた日本GPの際には、この突然の急接近によってハースF1のオリバー・ベアマンが、50Gもの衝撃を受ける大クラッシュを起こす事態となった。
今回行なわれた初会合では、出席者は現状のエネルギーマネジメントの微調整に取り組むことについて合意したと報告されている。
FIAはこの会合を受けて声明を発表。次のように説明した。
「これまでのレースはエキサイティングだったものの、エネルギーマネジメントに関するレギュレーションの一部に微調整を加える必要があるという点で、概ね合意が得られた」
「関係者が競合関係にあることを考えれば、難しい問題についても建設的な対話が行なわれた」
その詳細は明らかにされていないが、現在の問題を解決するための策としては、いくつかの方法が考えられる。たとえばドライバーが使える電気エネルギーを削減すること、あるいはフルスロットル時にエネルギーを回生する「スーパークリッピング」時に扱うことができるエネルギーの上限を引き上げることなどだ。
F1は性急な対応を避けたいと考えており、5月のマイアミGPまでに実施可能な調整は、全面的な変更ではなく、ドライバーからのフィードバックと、シーズン序盤3戦で得られたデータに基づいた、小規模な改良になる可能性が高い。
FIAは今回の会合を受けて、最終的なレギュレーション変更案が関係者による投票にかけられるまでのスケジュールを明らかにした。
「一連の協議の一環として、今後2週間にわたってさらなる会合が予定されている。4月15日には競技規則に関する会合が開催され、技術の変更を円滑に進めるために必要なセクションB(競技規則)の変更点について議論される。次の技術会合は4月16日に開催され、本日議論された事項のフォローアップと新たな議題の検討が行なわれる」
「全ての関係者が出席するハイレベルな会合が4月20日に予定されており、技術チームが共同で考慮した優先案が検討され、今後の方向性について合意形成が図られる見込みだ」
「2026年のレギュレーションは、チーム、PUメーカー、商業権保有者、そしてFIAが緊密に連携して策定され、合意された。こうした協力的な精神に基づき、今後の変更点についても議論が進められていく」
4月20日に行なわれる最終会議には、チーム代表、FIA、F1の首脳陣に加え、PUメーカーの代表者も参加する。つまり通常のF1委員会の会議とほぼ同じ形式で行なわれる。その数日後には電子投票の結果が発表され、合意された変更案は、FIAの世界モータースポーツ評議会にかけられる。
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