F1 オーストリアGP

FIAがF1スプリントシュートアウトのタイヤ規則を調整。SQ3は新品以外のソフトタイヤも使用可能……雨用タイヤを履く“茶番”を回避へ

FIAは、F1スプリント予選のタイヤ規則を微調整。SQ3セッションでドライコンディションながらインターミディエイトタイヤを履くようなシチュエーションは起こらないこととなった。

Adam Cooper

Adam Cooper

公開日時: 2023/06/30 2:27

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Intermediate tyre on the car of Lance Stroll, Aston Martin AMR22

 F1第4戦アゼルバイジャンGPから導入された新フォーマットのF1スプリント。今季からはスプリントレースでのグリッドを決めるための独立した予選セッション『スプリントシュートアウト』が設けられているが、そこでのタイヤ規則がオーストリアGPに向けて調整された。

 スプリントシュートアウトは通常の予選と同じくノックアウト方式が採用されており、SQ1、SQ2、SQ3と3つのセッションが行なわれる。そしてSQ1とSQ2では新品ミディアムタイヤ1セット、SQ3では新品ソフトタイヤの使用が義務付けられていた。

 ただ各チームは、SQ3に向けて必ずしも新品ソフトタイヤを温存しておく必要はないと解釈しており、チームによっては金曜に行なわれるFP1や予選で新品ソフトタイヤを使い切り、土曜のスプリントシュートアウトに臨むというケースもあった。実際にアゼルバイジャンGPでは、マクラーレンのランド・ノリスとアルファタウリの角田裕毅がそのような動きをとった。

 角田はSQ3に進出できなかったため、どのみち新品ソフトが必要な場面はなかったが、一方ノリスはSQ3へと進出。結果的にノリスはSQ3をガレージで過ごして10番手でセッションを終えたが、仮に同じように新品タイヤがないドライバーが複数いた場合、マクラーレンはノリスにインターミディエイトタイヤを履かせてタイムを出させることを検討していた。これはレギュレーションで禁止されていなかったからだ。

 ドライセッションで雨用のタイヤを使用する可能性があるという状況はパドックからも茶番だという声が挙がっていたが、この度ルールが見直されることとなった。

 ルール改定により、SQ3はソフトタイヤであればどのセットでも使用可能になったのだ。つまり中古セットでSQ3を走れることになったため、各陣営はスプリントシュートアウトの前に新品ソフトを使い切るというギャンブルに出やすくなった。

 今季から変更されたスプリントのフォーマットに関しては、2023年のレギュレーションに基づき、アゼルバイジャン、オーストリア、ベルギーという3つのスプリントイベントが終わった後の8月1日まではルールを調整できるようにされていた。

 これらの調整については「2023年4月世界モータースポーツ評議会で承認された競技規則の変更によって生じた意図しない問題に対処するものでなければならない」とされており、さらに「競技の公平性を確保するため、もしくは組織上の問題を回避するためのものでなければならない」と定義されていた。

 また変更には10チーム中8チームの同意が必要であり、今回は1チームを除く全てのチームがこの変更を支持したという。

 今週末のオーストリアGPに先立ち、F1レースディレクターのニールス・ヴィティヒは次のようなディレクターズノートを発表している。

「スプリントイベントにおける特定の状況において、ドライ路面でインターミディエイトタイヤを履くことが魅力的になるという意図していない結果を避けるため、F1競技規則第30条5.h項を修正する」

「商業権所有者、スチュワード、チームとの協議が行なわれた。その結果、FIA、商業権所有者、9つのチームからの同意が得られた」

「従って、第30条5.h項のivを以下のように修正することに決まった」

「スプリントシュートアウトのSQ3において、ドライタイヤは1セットまで使用することができ、これはソフトタイヤでなければならない」

 

関連ニュース:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 角田裕毅、窮地に立つチームメイトのデ・フリーズにエール「彼ならきっとうまくいく」

次の記事 ハミルトン、翌年のF1マシン開発”早期シフト”の禁止を提案「間違いかもしれないけど……」

More from

Adam Cooper



アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」

F1

F1

日本GP

2024/04/15

アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」



鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」

F1

F1

日本GP

2024/04/12

鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」



F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

F1

F1 2024/04/11

F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

最新ニュース



フェラーリとの契約更新前、他チームとも交渉していたルクレール。“21世紀のジル・ビルヌーブ”には跳ね馬残留が最適解なのか?

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

12 分前

フェラーリとの契約更新前、他チームとも交渉していたルクレール。“21世紀のジル・ビルヌーブ”には跳ね馬残留が最適解なのか?



FIAとACO、2037年末までの長期契約を締結。”WEC分裂”の憶測を払拭。FIA会長「世紀の大契約だ!」

WEC

WEC WEC

Fuji

46 分前

FIAとACO、2037年末までの長期契約を締結。”WEC分裂”の憶測を払拭。FIA会長「世紀の大契約だ!」



ホンダ、2回目のADUOアップデートはターボ。すでにスペインGPで投入済み……HRC渡辺康治社長が明かす

F1

F1 F1

バーレーンGP

1 時間前

ホンダ、2回目のADUOアップデートはターボ。すでにスペインGPで投入済み……HRC渡辺康治社長が明かす



日本GPに向けてボルテージアップ! MotoGP Fan Fest Tokyo大盛り上がり。小椋「頑張って走ります!」

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

1 時間前

日本GPに向けてボルテージアップ! MotoGP Fan Fest Tokyo大盛り上がり。小椋「頑張って走ります!」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録