ガスリー勝利は、レッドブルにとって痛手? ハミルトン「降格になったチームを倒した」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーがF1イタリアGPで勝利を収めたことは、昨年ガスリーを更迭したレッドブル陣営にとって”痛手”になったと語った。

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1イタリアGPの決勝レースで、ピットストップのタイミング、セーフティカー出動、赤旗中断などをうまく活かし、勝利を収めることになった。このガスリーについて、メルセデスのルイス・ハミルトンは高く評価。レッドブルが昨シーズン中盤に降格させたことは、痛手となるだろうと語った。
ガスリーはレース終盤、猛追するカルロス・サインツJr.(マクラーレン)からなんとか逃げ切り、わずか0.4秒差で勝利を収めた。本来ならば勝利を狙える位置にいないアルファタウリvsマクラーレンという決着は、世界中で大きな話題となっている。
ガスリーは2017年のシーズン中盤にトロロッソからF1デビュー。翌2018年にはF1フル参戦を果たし、2019年にはレッドブルのドライバーとして抜擢された。しかし成績はなかなか振るわず、シーズン前半のみでトロロッソに再び降格させられてしまう。
ただその後の活躍は目覚ましいモノがある。今回同様大混乱となった昨年のブラジルGPでは、ハミルトンの猛追を凌ぎ切って2位表彰台を獲得。今季も、アルファタウリと名称を変えたチームに残留し、コンスタントにポイントを獲得。そして今回の勝利へと繋がったのだ。
ハミルトンはガスリーをパルクフェルメで祝福。さらにその後に応じたインタビューで、ガスリーの能力を高く評価していると語った。
「ピエールは本当にナイスガイだ。そして素晴らしい才能があると思う」
そうハミルトンは語った。
「彼がレッドブルに昇格した時、そこで公平に扱われたとは思わない。そういうことが起きると、ドライバーにとっては簡単なことじゃないと思う。それには同情するよ」
「そして必ずしも速いチームではないが、そこで自信をつけ、本当に素晴らしいパフォーマンスを手にするために、今年を過ごしてきた」
「そしてその後、彼は自分の手で勝利を掴み取った。それは簡単なことじゃないと思う。本当に感動した」
ハミルトンは、ガスリーが今回のような結果を手にしたことで、F1で良いチャンスを掴むことができることを望んでいると語った。しかしその一方で、モンツァでポイントを獲得できなかったレッドブルにとっては、ある意味では痛手になったかもしれないと感じていると語った。
「彼は素晴らしい仕事を成し遂げた。それは成功に値するよ」
そうハミルトンはガスリーについて語った。
「彼が前に進むチャンスを手にできるのを願っている」
「また彼は、自らを降格させたチームを倒した。そのことは、彼ら(レッドブル)には痛手になるだろう」
レッドブルにとってイタリアGPは散々な結果だった。マックス・フェルスタッペンはパワーユニットのトラブルによりリタイア。アレクサンダー・アルボンは、マシンにダメージを負ったということもあったが、15位でのフィニッシュが精一杯だった。
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