メルセデスの秘密兵器、”DAS”が真価を発揮? レッドブル代表「アレが違いを生んだ」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、メルセデスのDASがアイフェルGPで終盤に大きなアドバンテージをもたらしたと考えている。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスが使用している”DAS”(二重軸ステアリングシステム)が、F1第11戦アイフェルGPで重要な役割を果たしたと考えている。
10月のニュルブルクリンクで行なわれたアイフェルGPは気温10度以下、路面温度も20度に届かないという寒いコンディション。レース終盤にセーフティカーが出動した際、首位を走行していたルイス・ハミルトン(メルセデス)と2番手を走っていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、走行スピードが低すぎてタイヤの温度が下がってしまうとの懸念をチームに伝えていた。
レースは残り11周のところで再開された。事実上、フェルスタッペンにとってハミルトンを抜くチャンスはこのリスタート時しかなかったが、ハミルトンが好スタートを決める。フェルスタッペンは挙動を乱す場面もあり、ハミルトンにプレッシャーをかけることができなかった。
ホーナーは、ステアリングホイールを押し引きすることでフロントタイヤのトー角を変えられるDASが、ハミルトンがフロントタイヤを暖める上で助けになり、リスタートでの違いを生み出したと語った。
「セーフティカーは隊列が揃うのを長い間待っていたし、かなり遅く走っていた。タイヤの温度はかなり大きな問題だったと思う」
「DASシステムがあるメルセデスは、我々よりも上手く問題に対処できたのではないかと思う」
「リスタートは少しトリッキーだったけど、マックスはうまくコントロールしてくれた。率直に言って、そのあとはレース終了まで何もなかったよ」
優勝のチャンスを失ったにもかかわらず、ホーナーはニュルブルクリンクでのフェルスタッペンの好パフォーマンスを見て、メルセデスとの差が縮まってきたと考えているようだ。
「ああ、とても堅実なドライブだったよ。彼はレース終盤にはファステストラップも記録している。レース序盤はタイヤをケアしてくれた」
「そして、マックスとルイスは、ある時点では3番手の(ダニエル)リカルドに50秒以上の差をつけていたし、4番手を周回遅れにするところだった。だから、非常に支配的なレースだったんだ」
「今週末は進歩したと感じているし、メルセデスに少し近づいたと思う。2位を獲得することができたのは素晴らしいことだ」
「特にセクター1では、週末を通して自分たちが優位に立っているように見えた。セクター3は最も弱いセクターだったが、全体的には好調だったと思う。私たちは進歩を遂げたと思う。それは間違いなく励みになる」
「このサーキットではメルセデスと同等かそれ以上の部分があったんだ」
今季残りのレースで、レッドブルはどこで優勝を狙えると考えているかと訊かれ、ホーナーは次のように答えた。
「ポルティマオ(ポルトガルGP)、イスタンブール(トルコGP)、イモラ(エミリア・ロマーニャGP)といったサーキットはみんな、我々にとって興味深いところだろう」
「そして、RB16が抱えていた問題のいくつかをある程度理解した上で、良い流れでシーズンを終えたいと思っている。そして、来年の”RB16B”でそれに対処するんだ」
「だから今年はまだやるべきことがたくさんある。そしてシーズンを最高の状態で終えたいと思っている」
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