レッドブル代表、フェルスタッペンのパフォーマンス称賛「今回のレースから学ぶことがたくさんある」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、70周年記念GPでのマックス・フェルスタッペンのパフォーマンスを称賛したが、他のチームが同様のタイヤ戦略を選ばなかったことに驚いたという。

レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、上位陣のなかでは唯一、ハードタイヤでF1第5戦F1 70周年記念GPをスタートした。メルセデス勢にプレッシャーをかけながら第1スティントを引き伸ばしたことで、フェルスタッペンは首位に立つと、そのままレースを優位に進めて今季初優勝を挙げた。
「今日は素晴らしいパフォーマンスだった」
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、そうフェルスタッペンを称賛した。
「つまり、彼のレースペースは我々の予想を超えていたんだ。我々はある意味でリバース・リトラテジーのような形でレースをスタートした。マックスはレース序盤、落ち着いていたんだ」
「そしてクルマのペースも今日は良かった。メルセデスがピットインして新しいハードタイヤに装着した後でも、我々は引き離していくことができた。その時点で、本当にゲーム開始だと感じた」
レース序盤、メルセデス勢に接近したフェルスタッペンに対し、チームはタイヤを守るために距離を離すように指示した。しかしフェルスタッペンは”おばあちゃん”のようにドライブしたくないとそれを拒否。メルセデス勢を追い詰めた。
ホーナーは「彼のおばあちゃんはとんでもなく速くドライブするに違いない!」と振り返った。
「このレースから、学ぶべきことがたくさんあると思う」
「クルマは素晴らしく良く機能していた。それはアレックス(アレクサンダー・アルボン)も同様だった。ペースは良かったんだ」
「それから我々は戦略を切り替えた。ハードタイヤでもっと走るつもりだったが、レース中盤にミディアムタイヤに交換した。それを使ってしまうためにね。そしてメルセデス勢と本質的に同じ戦略にすることができた。そして我々は彼らを抑えることができたんだ。彼らが何をやってきても、マックスがそれをカバーすることができた。素晴らしかったよ」
ホーナーは、他のドライバーがハードタイヤで予選Q2突破を試みなかったことに驚いたと認めた。
「思い出す必要があるのは、タイヤのコンパウンドが先週と比べて1段階柔らかくなっていることだ。先週末のソフトタイヤは今週末のミディアムだったが、我々はそれをとても壊れやすいタイヤだと感じていた」
「だから我々は、今回もあのハードタイヤ(先週末のミディアム)で予選を戦うことを決めた。予選はギリギリだったが、他にそのタイヤを使ったのは我々だけだったので驚いた」
先週末のイギリスGPでは、レース終盤にパンクが続発したこともあって、タイヤを供給するピレリは、安全のためタイヤの指定最低内圧を引き上げていた。ホーナーはこれが、メルセデスにとって有利に働かなかったと認めた。
「彼らのクルマは、我々のクルマよりもウイングが立っていてダウンフォースが大きかった。最初のピットストップ後、5周以内にタイヤにブリスター(タイヤがオーバーヒートし、気泡ができてしまう症状)が起きていたのが分かるだろう」
「対して、その点でマックスはとても楽に労ることができていたので、我々にとって理解すべきことはたくさんある」
「しかしご存知のように、結果は我々の優勝だ。シルバーストンでの70周年記念GPで勝てるなんて、信じられないような気持ちだ」
メルセデスとのチャンピオンシップ争いの見通しについて聞かれると、ホーナーは次のように語った。
「彼らは手強い相手だ。だが、今日の我々は非常に強力なパフォーマンスを発揮した。我々は彼らを公平かつ真正面から打ち負かした。ペースの面でも戦略の面でもね。我々は今週末のレースから、かなりの自信を感じている」
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