F1 日本GP

”ボタンの押し間違え”が表彰台を逃した原因! メルセデス、ラッセルに起きたソフトウェアエラーを説明

メルセデスのジョージ・ラッセルは、ボタンを押したタイミングが悪かったために発生したソフトウェアの不具合により、日本GPの表彰台を逃したようだ。

Pol Hermoso

編集: 2026/04/01 0:50

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George Russell, Mercedes

写真:: Peter Fox

 メルセデスのジョージ・ラッセルがF1日本GPの表彰台を逃す大きな一因となった、フェラーリのシャルル・ルクレールによるオーバーテイクは、ボタンを押したタイミングが悪かったことが引き金となったようだ。

 メルセデスにとって、F1日本GPは明暗が分かれる結果となった。アンドレア・キミ・アントネッリはポールポジションを獲得したもののスタートで出遅れ。しかしその後は好ペースで走り、さらにセーフティカーのタイミングにも助けられ、前戦中国GPに続き連勝を飾った。

 一方のラッセルはレース前半、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)と優勝争いを演じたものの、ピットインした直後にセーフティカー出動というあまりにも不運な展開。リスタート後はルクレールに抜かれたことで、表彰台を逃す結果となった。

 ラッセルは37周目、スプーンの入口であっさりとオーバーテイクを許してしまったが、メルセデスのトト・ウルフ代表はレース直後、ソフトウェアのバグによりパワーが出なかったことがその原因だったと説明していた。

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 メルセデスのチーフ・トラックサイド・オペレーション・エンジニアであるアンドリュー ・ショブリンは、ラッセルが見舞われた問題について、さらに詳細に説明した。

「彼はまたもフラストレーションの溜まる問題に見舞われた。ギヤチェンジ中にボタンを同時に押してしまったことが引き金となり、ソフトウェアコードの不具合が発生した結果、パワーユニットがバッテリーを充電するための”スーパークリップ”モードに入ってしまい、シャルルが彼をオーバーテイクすることを許してしまった」

 つまり、ギヤチェンジ中にボタンを押すという同時操作の組み合わせが、ソフトウェアのエラーを引き起こし、パワーユニットの挙動を変えてしまったのだ。マシンは最悪のタイミングで充電モードに入ってしまい、その影響は即座に現れた。ヘアピンの立ち上がりからスーパークリッピングで速度を落としたラッセルを容易に交わしたルクレールは、その後は見事なディフェンスを展開した。

 その時点まででも、ラッセルのレースはすでに厳しい展開となっていた。メルセデスは、アントネッリの幸運が実際にはチームメイトにとっての不運だったと認めている。

「キミの幸運はジョージの不運だった。もしジョージをもう1周遅くピットインさせていれば、リスタートで首位を維持できていただろう」

「彼は3番手まで落ち、さらにルイス(ハミルトン/フェラーリ)にも抜かれてしまった。周回中にエネルギー回生の上限に早く到達しすぎたため、リスタート時に十分なバッテリーが残っていなかったからだ」

「彼は4位まで挽回したが、ジョージにとってはフラストレーションの残る午後となった」

 メルセデスは開幕以来、圧倒的な強さを誇っているものの、日本GPでは彼らが無敵ではないということがはっきりした。

「今後数週間で取り組み、理解すべきことが多くあるのは明らかだ。素晴らしいシーズンのスタートを切ったが、ライバルたちは確実に近づいてきている」と、ショブリンは付け加えた。

 フェラーリやマクラーレンがレースペースで差を縮めつつあり、次戦マイアミGPまで1ヵ月のインターバルがある。メルセデスにはまだやるべき課題が残されている。なぜなら、2026年のF1では、たった一つのボタン操作が表彰台に上がれるかどうかを分ける可能性があるのだから。

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