”雲隠れ”エイドリアン・ニューウェイ、今週末のモナコにはやってくる? クラック元代表「今週彼に会えることを願っている」
アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイ代表は、開幕戦オーストラリアGP以来チームに帯同していない。病気療養中との噂もあるが、モナコGPには姿を見せる予定のようだ。
オーストラリアで開催された開幕戦以来、グランプリの会場に姿を見せていないアストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイ代表。しかし今週末のモナコGPにはやってくる予定であるようだ。
ニューウェイといえば、稀代のF1デザイナー。1992年のウイリアムズFW14Bを皮切りに、合計14回のドライバーズタイトル獲得に貢献したマシンを生み出した。また、チャンピオンには届かずとも、惜しい戦いを繰り広げたマシンを数々生み出してきた。まさにキングメーカーと言っても過言ではない存在だ。
ニューウェイはレイトンハウス→ウイリアムズ→マクラーレン→レッドブルと渡り歩き、2025年にアストンマーティンに加入。まずはマネージング・テクニカル・パートナーとしてチームに加わり、2026年からはチーム代表を担うようになった。
そんなニューウェイ代表は、今季開幕戦のオーストラリアGPにはチームに帯同。そこでは2回の記者会見に登場し、苦戦に陥った状況を赤裸々に告白。ホンダに対する批判とも捉えられそうな発言もあった。
ただその後、彼はサーキットに姿を見せなくなってしまった。基本的には、苦境から脱するための開発に注力すべく、ファクトリーでの業務に従事しているとされる。しかしパドックでは、ニューウェイはストレス性の病に苦しんでいるという噂もまことしやかに囁かれており、デイリー・メール紙はニューウェイが肺炎に冒されて入院したと報じた。これについてチームは、「チームメンバーの個人的なことについては回答しない」と語るにとどめた。
しかし今週末のモナコGPにはニューウェイが帯同する予定であるとみられていて、木曜日の夜には現地に到着したと見込まれている。
「今週末、彼に会えると思うよ」
アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、木曜日の定例会見でそう語った。
「彼はここでの豊富な経験を手にしているし、多くのレースで勝利を収めてきた。だから彼から得られるアドバイスは、我々を前進させる上で必ず何らかの役に立つだろう。楽しみにしている」
アストンマーティンはシーズン開幕前の段階で、ニューウェイは全戦帯同するわけではなく、チーム代表としてのサーキットでの役割は他の人物、特にそれまでチーム代表を務めてきたクラックが担うことになると発表していた。
また、昨シーズン中にレッドブルからアウディに移籍し、今季から同チームのチーム代表に就任したジョナサン・ウィートリーは、日本GPを前に突如アウディを離脱した。今後いずれかのタイミングでアストンマーティンに加入することになるのではないかという噂も根強い。
アストンマーティンはアップデートの投入を夏まで先送り。その代わり、現在のマシンを最適化させ、しっかりとした基礎を築こうとしている。そんな中で屈指のドライバーズサーキット、モナコに挑まなければならない。
モナコは路面の凹凸が激しく、ガードレールも近い。そのため、ドライバーが自信を持ってドライブできること、そして高い集中力をを保てるかどうかが鍵となる。
ホンダはパワーユニットのドライバリティ……つまり扱いやすさを向上させるための開発を行なってきた。アストンマーティンが初めて開発したギヤボックスの問題もあり、アストンマーティンの今季マシンAMR26のドライバビリティは課題のひとつになっている。
ホンダF1のゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎はモナコGPの現場で、この課題への取り組みがまだ進行途中であることを明らかにした。
「ドライバビリティに関しては、トルクの精度を向上させるためのベンチテストを実施しました」
折原エンジニアはそう語った。
「改善すべき点はいくつかあり、カナダGPではいくつかの好材料が得られました。しかし、モナコGPに向けてさらに改善の余地があることが分かりました。そこでトルクの伝達精度を向上させる方法を見つけるため、ホンダの研究開発拠点であるHRC Sakuraでベンチテストを行なってきたんです」
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