ハジャー「僕は機械じゃないんだ」レッドブルのスタート難易度に思わず不満こぼす
レッドブルのスタートの不安定さについて、アイザック・ハジャーは「僕らは機械じゃないんだ」とその難しさを表現している。
2026年シーズンの新マシンでスタートの不安定さを露呈しているレッドブル。アイザック・ハジャーは、現在のシステムで要求される精度が非現実的だと語っている。
レッドブルのドライバーたちは、2026年シーズン開幕以来スタートに苦しみ続けている。時折素晴らしい蹴り出しを見せることもあるが、マックス・フェルスタッペンとハジャーは依然としてスタートの安定性を欠いており、スタート直後に複数のポジションを失うケースが頻発している。
今シーズン序盤に同様の問題を抱えていた他チームは、すでに解決策を見つけたように見える。特にメルセデスは大きな進歩を遂げており、開幕当初はスタートでポジションを落とすことが多かったアンドレア・キミ・アントネッリも、ここ3戦は安定して良いスタートを決めている。
依然としてスタートの問題が深刻なレッドブルだが、その要因は現在のスタート手順がドライバーにとって複雑すぎることにあるようだ。
ハジャーはバルセロナ・カタルニアGPでもスタートが上手く行かず、6番グリッドから14番手まで後退。その後は追い上げて6位でフィニッシュしたが、「悪夢」のスタートシステムの早急な改善を求めている。
「僕たちはスタートを改善する必要がある。だって、このままじゃ本当にダメだからね」と、ハジャーはF1 TVに語った。
「毎週末同じことの繰り返しだ。今日は悪夢だったけど、週末を通してずっと苦しんでいたんだ」
「(スタートは)本当に改善しなければならないポイントだ。みんなは進歩しているのに、僕はまた後退してしまった。手順が複雑すぎるし、許容範囲が狭すぎるんだ」
Isack Hadjar, Red Bull Racing
Photo by: Andy Hone/ LAT Images via Getty Images
ハジャーはその後、現在のシステムが求める精度は現実的ではないとさらに踏み込んで語った。
「何が起きたのかって? 正直わからないよ」
スタート失敗の原因を問われると、ハジャーはそう答えた。
「週末を通してずっとこんな感じだった。今週末のスタート練習を含めても、あれが一番悪かったと思う。それが実際のレースで起きてしまった」
「シーズンを通して一度もなかったのに、今日は2回もエンストしたんだ。だからこの問題は解決しなければならない。手順があまりにも複雑すぎる」
「僕はコンピューターじゃないし、機械でもない。0.0001%単位の精度なんて出せるわけがない。こんなの機能していないよ」
なおレッドブルのローレン・メキーズ代表は、スタートの問題についてはパワーユニットで適切な作動領域を探る難しさに起因していると説明した。つまりハジャーの「許容範囲が狭すぎる」という発言を認めた形となる。ただし、問題解決が近いかどうかについては明言しなかった。
「今回は良いスタートではなかった」
メキーズ代表はハジャーのレースを振り返りながら語った。
「今シーズンここまで、スタートは弱点になっている。知っての通り、我々はパワーユニットメーカーとしてはこれが1年目だ。我々はシャシー側とPU側の間で改善しなければならない点や、理解を深めなければならない部分が数多くあることを学んでいるところにある」
「我々は以前から、このパワーユニットは非常に優秀だと言ってきた。しかし同時に、その性能を発揮できる作動領域は非常に狭い。そしてそういう特性を持つことで、自分たち自身の仕事を難しくしている部分もある」
「だからこれは1年目の学習プロセスの一部なんだ」
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