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「安直な言い訳はしない」クビサ、ウイリアムズでの大苦戦を振り返る

2019年にF1に復帰したロバート・クビサは、ウイリアムズでの苦戦をタイヤのせいにするのは安直だと語った。

Robert Kubica, Williams FW42

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 ロバート・クビサは、ウイリアムズと共に苦戦した2019年シーズンについて、温度管理が難しいピレリタイヤのせいにするのは安直な言い訳だと話した。

 昨年、グリッドで最も遅いマシンだったウイリアムズのFW42。クビサはなかなか一貫したパフォーマンスを発揮できず、特に予選ではルーキーのジョージ・ラッセルを一度も上回ることができなかった。

 現在F1で使用されているピレリタイヤは、適切に機能する温度領域が狭く、温度管理が非常に難しいとされている。それだけに、タイヤは現在のF1においてパフォーマンスを左右する重要な要素だと認識されているが、クビサはタイヤを苦戦の言い訳にしたくないと、motorsport.comに話した。

「僕はタイヤに関してどうすれば良いか、十分理解できるくらいには賢いし、良いドライバーだと思っている」

「それでも、どうやってタイヤを機能させるか選ぶのはドライバーの仕事ではなく、チームワークなんだ。もちろん、最終的にクルマを操るのはドライバーだけど、タイヤに関しては(ラッセルと)全く同じように使おうとしていた」

「だから、シーズンがうまくいかなかった言い訳にするのは安直だと思う」

 クビサは、非常に混乱していたチームを助けられるようなフィードバックができなかったと示唆した。

「僕は、多くの分野について改善するための意見を持っていたが、助けられなかった。僕がカムバックする上で、優れた一貫性を持ってシーズンを始めることが重要だった」

「僕が良いパフォーマンスを見せられたこともあったが、それはいくつかの外的要素によって隠されてしまっていた。間違いなくもっと上手くできたケースもあったし、なぜ僕たちのパフォーマンスが日に日に低下していくのか分からない時もあった」

「改善するためには、原因を理解する必要がある。その原因がわからないのはもっと良くないことだ。病気の原因が何か分からなければ、どんな薬を使えば良いか分からないのと同じようにね」

 F1キャリアの中断を余儀なくされたラリー事故により右腕を負傷したクビサ。今も右腕の可動域は制限されており、以前彼はドライビングの70%を左手でこなしていると明かしていた。

 そうした肉体的な制限により、高速コーナーにおけるドライビングには悪影響があるのではないかという推測もあったが、クビサは鈴鹿サーキットのようなコースでも、結果にはあまり影響はなかったと主張した。

「F1がシンプルだとみんなに信じさせたいと思う時もあるが、そうではないんだ」と、クビサは付け加えた。

「最終的な結果や、タイムに大きな影響を及ぼす要因がたくさんある」

「高速コーナーでは、僕の肉体的な制限が影響を及ぼすと考えられていたけど、そうではなかった。時には大きな浮き沈みが生じることもあるけど、グリップが足りない時はより困難なエリアでもっとタイムを失ってしまうこともよくある」

「また、ストレートやひとつのコーナーではなく、複合コーナーではもっと多くのタイムを失っていた。でも、そういったエリアで僕の肉体的な制限がドライビングに影響していたわけじゃないと確信している」

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