予選4番手ルクレール、Q3アタック1度のみに終わった理由は“タイヤが無かったから”
F1サクヒールGPで4番グリッドを獲得したシャルル・ルクレール。彼はQ3前半にアタックをしたきりで走行を終了させたが、タイヤの残されていない状況であれ以上は望めなかったと説明した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1第16戦サクヒールGPの予選では、メルセデス勢がフロントロウを独占。3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、4番手にはフェラーリのシャルル・ルクレールが続いた。
4番手と好位置を確保したルクレールだが、彼は予選Q3において序盤にアタックを行なって好タイムを記録するとマシンを降り、以後はコースインすることなく予選を終えた。結局1度目のアタックで記録したタイムで4番手をもぎ取れたため、結果的には問題なかったと言えるが、あまり見られない光景ではあった。
ルクレールは予選後、Q3でアタックが1度に留まった理由についてコメント。新品のソフトタイヤを使い切っていたこと、そしてセッション前半に走行した理由についてはコースがクリアな状況で走りたかったと理由を説明した。
「新しいタイヤがなかったんだ」と、ルクレールは言う。
「それで、セッションの終盤を待つのではなく、序盤に行くことにしたのはふたつの理由があった」
「まず第一に、セッション終盤は渋滞がひどいことになると予想していた。それから2つ目が、アイデアははっきりしていて、その通りにトラックでやりたかっただけということなんだ」
「正直に言うとセッション後半で出ていっても、あれ以上のことはできなかったと思う。だから今日の結果にはとても満足しているよ」
またルクレールは予選の走りをまとめ上げるために、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)のオンボード映像を用いてどう攻めるかを学習していたとも明かした。
「完璧なラップだったとは言いたくない。常により良くすることができるんだ」と、ルクレール。
「でも正直に言えば、やりたいと思っていたことは全部やった。ターン1にかけてかなりのレイトブレーキングで入ったときは怖かったけど、とにかく上手く対処して、コーナー脱出も良かった」
「ターン4ではねてしまったときは、『オーマイガッ!』と思った。タイヤがラップの最後まで分からなかったからだ」
「それから、FP3から予選までにドライビングの面でとても大きな改善を果たせた。(ターン8の脱出で)右側の縁石をより使っていくことを、ピエール・ガスリーのオンボード映像で学んだんだ。だからありがとうねピエール!」
「あと最終コーナーでは、予選を通して苦戦していたんだけど、最後のアタックでようやく上手くできたんだ。本当に満足しているよ」
こうして予選4番手を確保したルクレール。しかし彼は決勝でも同じような結果が得られるとは考えておらず、厳しい戦いになるだろうと予想している。
「今年は何度か、予選で恐らく僕らができること以上の結果となることが時々ある」
「そういうことは日曜のレースに向けて多くの希望を運んでくれるけど、日曜日にはマシンにフラストレーションを抱えることになる。現実的になろう」
「僕らはそこから学ぶ必要がある。明日は厳しい1日になるだろう。今日のように競争力があるとは思っていないよ」
「トラック上で僕らが4番目に速いとは思っていないんだ。どうなるか様子を見てみよう。ただ、手にしているものは最大限活用するつもりだ」
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