「できることは全てやった」ルクレール、サウジ2位も満足。ペレスに対する”ピットストップ陽動作戦”も成功!
フェラーリのシャルル・ルクレールはF1サウジアラビアGPで、対フェルスタッペンのバトル、そしてペレスを攻略するための”ピットストップ陽動作戦”など、できることは全てやったと語った。
F1サウジアラビアGPの決勝レースは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)との大激戦を制したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が勝利を収めた。敗れたルクレールは、フェルスタッペンに勝つために、これ以上できることは何もなかったと語った。
まさに激闘だった。レース序盤はセルジオ・ペレス(レッドブル)を追う形で2番手を走っていたルクレール。ペレスがピットストップ時の不運がありポジションを下げると、ルクレールは首位に。対戦相手は後方から迫り来るフェルスタッペンに変わった。
ルクレールのフェラーリは、コーナリングやコーナー立ち上がりが速い特性。一方レッドブルは、圧倒的な直線スピードを手にしていた。ルクレールはセクター1が速く、そこでフェルスタッペンを引き離そうと毎周毎周プッシュ。フェルスタッペンをDRSが使える1秒以内に近づけないよう、渾身の走りを見せた。
しかし、レース終盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)のタイミングで、フェルスタッペンがルクレールの真後ろに急接近。ターン27へのブレーキングで、ルクレールを抜いて一気に首位に立った。しかしルクレールは、メインストレートでDRSを作動させ、フェルスタッペンを抜き返した。まさに前戦バーレーンGPのデジャ・ヴュのような展開である。
その後は、フェルスタッペンとルクレールの間で、先にDRS検知ラインを”越えない”ようにするブレーキ合戦が繰り広げられたが、結局は直線スピードに勝るフェルスタッペンが前に。そのまま逃げ切って今季初勝利を収めた。
レース後にルクレールは、自分とチームは全てのことを正しく行なったと語った。
「これ以上できることはなかったと思う」
ルクレールはスカイスポーツF1にそう語った。
「ターン1でイエローフラッグが振られていたため、逃すことになったチャンスもあった。そこでは、DRSを活かすことができなかった。それが使えれば、ストレートエンドで少なくともマックスに並びかけることができたかもしれない」
「それを除けば、僕らはチームとして、全てのことを正しく行なったと思う。戦略も、ピットストップも、レース序盤のチェコ(ペレスの愛称)に対する”偽の”ピットインの指示もね。僕らはチームとして、とてもうまく機能していると思うよ」
「このレースで勝てなかったのは、低いダウンフォースレベルに関するモノだったと思う。今シーズンは開発が鍵となるから、最大限に推し進めていく必要がある」
前述の通り、最終コーナー手前のDRS検知ラインを先に越えないようにするブレーキング競争が、レース中にルクレールとフェルスタッペンの間で繰り広げられた。ルクレールとしては、レッドブルのストレートスピードを驚異に感じていたため、DRSを使えるようにしたかったのだという。
「僕はできる限りのことをしようとしていた」
そうルクレールは語る。
「僕らの弱点は、レッドブルと比較すればストレートスピードにあると分かっていた。彼らは、信じられないほど速くストレートを走っていた」
「最後から2番目のストレートで、僕はスロットルを半分戻し、マックスが僕を追い越すこと、そしてDRSを使えるようにすることを狙ったんだ」
「1回目と2回目はうまくいった。彼はそれを理解していたから、その次はとても早くブレーキをかけた。その時には少し混乱もあったけど、それはそれで楽しかったと思う」
「僕は今回のようなレースが好きだ。実際には、思っていたよりもずっと簡単にレッドブルについていくことができた。それは良いことだったと思う」
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