F1

レッドブルF1重鎮、低迷するアルファタウリの”テコ入れ”示唆「成績と財政の改善が急務」今季の目標は7位以上

レッドブルでモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、スクーデリア・アルファタウリ売却の噂を否定する一方で、グループにとってより”費用対効果”の高いチームへと変わる必要があると語っている。

Filip Cleeren Christian Nimmervoll

編集: 2023/03/16 6:04

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Nyck de Vries, AlphaTauri AT04

 F1 2023年シーズンに先駆けて、レッドブル・グループ共同創設者ディートリッヒ・マテシッツの死去に伴う経営陣の交代に際し、同社が所有するスクーデリア・アルファタウリが売りに出される可能性があるとのニュースがドイツから飛び出てきた。

 レッドブルが所有するもうひとつのF1チームであり、ディフェンディングチャンピオンであるレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、その見方を否定。同社のモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、売却説に関して火に油を注いだ人物のひとりではあるものの、「アルファタウリはグループ内に留まる」と認めた。

 しかしその一方でマルコは、イタリア・ファエンツァに拠点を置くアルファタウリがコース内外で業務成績を向上させるための、”テコ入れ”を検討していることも同時に認めている。

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 レッドブル・レーシングが2021年にドライバーズタイトル、2022年にはドライバーズタイトルに併せてコンストラクターズタイトルも獲得して大きな成功を収める中、アルファタウリは後退を続けている。

 昨年のコンストラクターズランキングで9位に終わったアルファタウリ。その成績は、レッドブル側の維持費がかさみ、同社のアパレルブランドを宣伝する手段として妥当なモノではないことを意味している。

 故マテシッツがアルファタウリへ全面協力していた一方で、次期レッドブルCEOのオリバー・ミンツラフはチームのコース上の成績だけでなく、特にコース外のパフォーマンスに対してより批判的な姿勢を取っていることが分かっている。

 そのため、マルコはアルファタウリが競技面・財務面のパフォーマンスを向上するために「何とかしなくてはいけない」と語っている。

「アルファタウリのコンストラクターズランキング9位という結果が、我々が期待しているモノではないことは事実だ」

 motorsport.comの姉妹誌Formel1.deのYouTubeチャンネルでのインタビューで、マルコはそう語った。

「つまり、改善が必要なのだ。アルファタウリに関する財政的な負担が大きすぎることも事実で、スポンサーや収益の面でも何とかしなければならない」

Helmut Marko, Consultant, Red Bull Racing

Helmut Marko, Consultant, Red Bull Racing

Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images

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「このプロセスの中で我々は選択肢を議論したが、アルファタウリがグループ内に留まるということは常に明確だった。これは我々の育成プログラムの重要な役割を担っている」

「私が言った通り、競技面のパフォーマンスも財務のパフォーマンスもレッドブルの基準を満たしていない。それを変えるために何とかしなければいけない」

 報道では、チーム売却という選択肢だけでなく、アルファタウリの空力部門と風洞があるイギリス・ビスターへの完全移転という可能性も指摘されていた。しかしマルコは、現段階ではイタリアからの完全移転は「過剰解釈」であると語っている。

「イングランドも含めて、様々な選択肢を検討しているのは明らかだ」とマルコは説明する。

「アルファタウリには、イギリスの拠点に100人以上のスタッフがいる。イタリアとイングランドで分かれているのは、イングランドの方がスタッフを見つけやすいからだ」

「しかし、チーム全員がすぐさまそっちに移るという考えも過大解釈だ」

 そしてアルファタウリと、3年目を迎える角田裕毅とフル参戦1年目となるニック・デ・フリーズに対して及第点を与えられる2023年シーズンの順位は何かという質問に対して、マルコは「(コンストラクターズランキングが)6位か7位なら何でもOKだ」と答えている。

 裏を返せば、仮にアルファタウリ2023年シーズンをランキング8位以下で終えた場合、レッドブル側の本格的な組織改革が行なわれる可能性があるということだ。 

 

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