マクラーレンのタイヤ選択、他チームはどう見た? フェルスタッペンは皮肉「最高の判断だったね、ありがとう」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1カナダGPでスタート時にインターミディエイトタイヤを履くというマクラーレンの判断を揶揄した。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、マクラーレンがF1カナダGPをインターミディエイトタイヤでスタートするという決定を笑い飛ばした。その戦略的な判断はすぐに裏目に出たからだ。
マクラーレンは、上位陣の中で唯一、スリックタイヤではなくインターミディエイトタイヤでスタートしたチームだった。路面が直前の雨の影響で、滑りやすい状態となっていたためだ。
しかし、マクラーレンにとって不運だったのは、実際には路面が徐々に乾き始めていたことだった。フォーメーションラップの時点で、チームは自分たちの判断が大きなミスだった可能性に気付き始めていた。
そのため、4番手スタートだったオスカー・ピアストリは1周目終了時にミディアムタイヤへ交換。一方、3番手からスタートしてオープニングラップで首位に立っていたランド・ノリスも、その翌周にピットインした。
最も、ノリスが首位に立ったのはフロントロウを独占していたメルセデス勢が今季スタートで苦戦していることによる部分も大きく、ノリスはいずれ順位を落としていた可能性が高かった。
レース後、マクラーレンの戦略について聞かれたフェルスタッペンは冗談交じりにこう語った。
「最高の判断だったね。『ありがとう!』って思ったよ(笑)」
結果として、この戦略はマクラーレンに悲惨な結果をもたらした。ノリスはギヤボックストラブルでリタイアし、ピアストリは追い上げ中にヘアピンでアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)と接触したことで10秒加算ペナルティを受け、11位に終わった。
Oscar Piastri, McLaren
Photo by: Cristobal Herrera-Ulashkevich / via Getty Images
その恩恵もあり、フェルスタッペンは2026年シーズン初表彰台となる3位を獲得。優勝はメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリ、2位はルイス・ハミルトン(フェラーリ)だった。
「表彰台に上がれたのは少し驚きだよ」とフェルスタッペンは語った。
「でも、ジョージ(ラッセル)のリタイアや、マクラーレンの戦略ミスもあったからね」
ピアストリ自身も、その戦略によってチームが「まるでバカみたいに見えた」と認めており、選手権リーダーのアントネッリを含む他のドライバーたちも困惑していた。
「少し雨脚が強くなり始めていたから、簡単な状況ではなかった」とアントネッリは説明した。
「路面が少し濡れ始めているのは見えていた。でも、少なくとも僕たちは、それが長く続かないだろうとかなり確信していたし、スリックで耐えられると思っていたんだ」
「だから当然スリックを選んだ。マクラーレンだけがインターを履いていたのを見て驚いたよ。かなり大きな賭けだった。もし本格的に雨が降っていたら、彼らにとって最高の判断だっただろうけど、そうはならなかった」
ただし、インターミディエイトを選択したのはマクラーレンだけではない。後方グループではアウディ、ウイリアムズ、キャデラックも同様の戦略を取っていた。しかし、レッドブルはその選択肢を一切考えなかったという。
レッドブルのローレン・メキーズ代表はこう語っている。
「我々にとってはシンプルな判断だった。でも、後からなら何とでも言えるからね。簡単だったとはいえ、快適だったわけではない」
「誰にも雨が強くなるかどうかは分からない。もしそうなっていたら、今度はこちらが愚か者に見えていただろう」
「ただ、その瞬間のコンディションを考えれば、自分たちにできる最善の判断をしたと思っている。5分、10分、15分後に何が起こるかなんて、誰にもコントロールできない。状況次第では、賢くも愚かにも見えるものなんだ」
Additional reporting by Ronald Vording
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