マクラーレンF1が改善に向けた計画を明らかに。夏休み前には『Bスペック』と言える大型アップデートを用意
マクラーレンは2023年マシンMCL60のアップデート計画に関して、サマーブレイク前に“Bスペック”と言える大型アップデートを用意していると明かした。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
マクラーレンF1は2023年マシンの今後のアップデート計画を一部明かした。サマーブレイク前には大型アップデートにより”Bスペック”と呼べるモノになるという。
2023年シーズン、F1は一部フロア規定を変更しており、マクラーレンはその対応に苦慮。シーズン開幕時点ではCEOが開発目標を達成できなかったと公言しており、実際に開幕2戦では信頼性の問題やコース上のインシデントもあって優れたパフォーマンスを示せていない状況にある。
彼らはすでにアップデート計画について一部明らかにしており、第4戦アゼルバイジャンGPで最初のアップデートが実施されることが分かっている。
そしてチーム側はそれ以降のさらなるアップデートプランについて、第3戦オーストラリアGPを前に明らかにした。アンドレア・ステラ代表の語るところによると、サマーブレイク前には一種の“Bスペック”と呼べる大型アップデートが予定されており、更に後半戦で再びアップデートが行なわれるという。
「開発に関して言えば、それ(アゼルバイジャン投入予定のアップデート)は第一歩に過ぎない」と、ステラ代表は言う。
「我々はマシンの様々な領域にプラスをもたらし、はっきりと見てわかるであろう、さらなるメジャーアップデートを予定している。一種の“Bスペック”だと言われるかもしれない」
「そして(サマーブレイクの)シャットダウン期間後のシーズン後半戦で、さらにアップデートを行なうことができると期待している」
「つまり我々には3段階のステップがあるということだ。アゼルバイジャンでのモノ、そして日付は確定したくないが夏休み前のモノ、そして後半戦のモノだ」
「シーズン終盤に向けてトップ4のマシンにするという我々の目標を現実的にするためにも、それぞれのアップデートがコンマ数秒の効果をもたらすことを期待している」
なおマクラーレンは3月に技術部門の刷新に乗り出している。2019年に加わったテクニカルディレクターのジェームズ・キーがチームを去り、チームはステラ代表直下に3人のテクニカルディレクターからなるチームを組織することになった。
この改革はアゼルバイジャンに持ち込まれるアップデートはともかく、サマーブレイク前のBスペックに向けた開発に影響を与えてくるはずだとステラ代表は語っている。
「新しいチーム構造は、開発速度を加速してくれると考えており、パフォーマンスの提供という面でも影響を与えてくるだろう」
「アゼルバイジャンでのアップデートは設計がそれ以前のため影響はないだろう。しかしそれ以降のアップデートには間違いなく影響をもたらすはずだ」
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