ハミルトンの契約延長はほぼ確実? メルセデスF1代表、交渉は”初期段階”も「早期締結は重要ではない」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、ルイス・ハミルトンとの契約延長交渉は「最初の話し合い」を行なった段階ではあるものの、締結までのスケジュールに関しては余裕があると語っている。
7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンは、所属するメルセデスと2021年に2年契約を結び、2023年末に契約満了を迎える。
メルセデスでチーム代表を務めるトト・ウルフは1月、チームとハミルトン両者の目標が一致していることに変わりはないと語り、契約更新には”数時間”の交渉だけで済むと予想していた。
2月15日(水)に行なわれたメルセデスの2023年型F1マシン発表会において、motorsport.comが契約交渉の進捗についてウルフに尋ねると、初期段階の話し合いは行なったものの、締結に向けて急ぐことはなかったと明かした。
「我々は過去にこういった契約をいくつか結んできており、繰り返しに繰り返しを重ね、それらはほとんど変化はしていない。だから明確な条件を除けば、通常複雑なモノではない」とウルフは言う。
「最初の話し合いは行なった。しかしその段階では、彼にとっても我々にとっても(早くに契約を締結するというのは)重要なことではないし、期限を設けるつもりはない」
「一年走り続ける中で、適切な時期を見つけるつもりだ」
ハミルトンとメルセデスは以前、2021年シーズン向けに単年契約を結ぶ前に、2020年から2021年にかけてのオフシーズンまで契約交渉を遅らせていた。
2023年シーズン、メルセデスでの11年目を迎えることになるハミルトンは、常にチームとの長年の契約を継続させる意思を示してきた。彼はメルセデスで自身の7つの世界タイトルのうち6つを獲得。チームとモータースポーツ全体を通じて多様性を向上させるための新たな取り組みも行なっている。
ウルフはハミルトンとの話し合いが「長引いている」ことを否定し、次のように続けた。
「我々は常に、チームやスポーツに対する彼の価値観を反映したより良い解決策を見つけてきた。その一方で、メルセデスは彼が望む場所だと思っている。こういったことが争点になったことは一度もない」
Lewis Hamilton, George Russell, Mick Schumacher, Mercedes Reserve Driver, Toto Wolff, Mercedes F1 Team Team Principal and CEO, Mercedes W14
Photo by: Mercedes AMG
「我々の中では、実際レースに出る前の冬の間に状況を整理しておくことに問題はなかった。我々がやろうとしていることは、常に明確だからね」
「これは、この先も続いていく旅になる。だから交渉を行なうことを第一に考えるようなことはほどんどないのだ」
38歳のハミルトンは、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に次いでF1グリッドで2番目の年長者となっている。しかしウルフは彼の年齢について心配しておらず、契約交渉においては「何の影響もない」と語っている。
「世界のトップアスリートたちがどれだけ限界に挑戦してきたかを見てみると、トム・ブレイディ(アメリカン・フットボール/NFL)は44~45歳。なのにピッチでボールを投げて、タックルを受けていたんだ」とウルフは言う。
「だから年齢は関係ないよ」
またウルフは、ハミルトンが2022年にF1キャリア初のシーズン未勝利を記録したものの、メルセデスが再びコンスタントに勝利とタイトルを狙えることを証明するプレッシャーは感じていないと言う。
「彼は彼自身とチームには何ができるかを分かっている」とウルフは言う。
「我々は8年連続でコンストラクターズタイトルを獲得した過去がある。リソースも能力もあるのだから、昨シーズンのように開発を続けるだけでいい」
「ルイスの頭の中には、チームがパフォーマンスを発揮できるということについて疑いはないだろう」
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