ノリスとオコン、PU交換によりF1メキシコGP決勝は最後方からのスタートへ
F1第18戦メキシコGPのフリー走行3回目に先立ち、ランド・ノリス(マクラーレン)とエステバン・オコン(アルピーヌ)はパワーユニットを交換。これにより決勝スタートを最後方から迎えることになる。
Lando Norris, McLaren MCL35M, Esteban Ocon, Alpine A521
Mark Sutton / Motorsport Images
ランド・ノリス(マクラーレン)とエステバン・オコン(アルピーヌ)は、F1第18戦メキシコGPで新たなパワーユニット(PU)に換装した。
ノリスは4基目のコンポーネントとしてICE(内燃エンジン)とTC(ターボチャージャー)、MGU-H(熱エネルギー回生システム)を新品に交換。これによりシーズン中の使用制限数を超えることになり、グリッド降格ペナルティが科され、ノリスは決勝レースを最後方からスタートすることになった。
これまで、8人のメルセデス製PUユーザーの中ではノリスのみが4基目のPUを使用してこなかった。
一方オコンは、4基目のICEとTC、MGU-H、MGU-Kを投入。さらに3基目のES(エナジーストア)とCE(コントロールエレクトロニクス)、9基目のEX(エキゾーストシステム)も使うことを決断した。彼もシーズン中の使用制限数を超えることとなり、ノリス同様に最後方から決勝スタートを迎える。
メキシコGPではノリスとオコンの他にも、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)とランス・ストロール(アストンマーチン)がPU交換によるグリッド降格ペナルティを受けている。
今週末は4人がPU交換によるグリッド最後尾スタートを選択したため、4人のグリッドは予選タイム順に並ぶことになる。
土曜日の予選では、Q1のアタック1回目でストロールがクラッシュアウト、オコンがQ2で脱落。角田とノリスはQ3進出を果たした。そのQ3では、それぞれのチームメイトをホームストレートで牽引しつつ、角田が9番手タイム、ノリスが10番手タイムを記録した。
これにより、グリッド後方は17番手に角田、18番手にノリス、19番手にオコン、20番手にストロールが並ぶことになるはずだ。ストロールのマシンはリヤと左フロントセクションを大きく破損しており、メカニックは修復作業に追われることになる。
ノリスとオコンは、今季5レースを残したタイミングで4基目を投入したことで、問題が発生しない限り最終戦まで今回のフレッシュなPUで走り切ることができるだろう。ただ、今季メルセデス製ICEには信頼性のトラブルが発生している。このことは、フェラーリと3.5ポイント差の熾烈なコンストラクターズランキング3位を展開しているマクラーレンを始めとするメルセデス製PUユーザーの懸念材料となっているのだ。
残り5戦を前に、メルセデスのドライバーとしてタイトル争いを戦うルイス・ハミルトンも、5基目のICEを投入せざるを得ない可能性があった。ただ、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、PU部門のハードワークによって状況は好転していると語っていた。
「ある特定の問題が解決されたようなので、より力強く感じているんだ」
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