メルセデス代表、レーシングポイントの速さを認める「我々より速いコーナーがある」
メルセデスF1チームの代表であるトト・ウルフは、ハンガロリンクの一部のコーナーでは、レーシングポイントのマシンの方が、メルセデスのマシンよりも速いと語る。
Lance Stroll, Racing Point RP20, leads Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11
Mark Sutton / Motorsport Images
ハンガロリンクを舞台に行なわれている2020年のF1第3戦ハンガリーGP。予選までの時点で速さを見せたのが、レーシングポイント勢だ。ランス・ストロールが3番手、セルジオ・ペレスが4番手と、グリッドの2列目を独占したのだ。しかも彼らはミディアムタイヤで予選Q2を突破したため、決勝レースを優位に進めることができる可能性がある。
このレーシングポイントについてメルセデスのトト・ウルフ代表は、対戦するのが難しい相手だと語り、間違いなく表彰台獲得の候補になっていると主張する。
「昨シーズン、小さなチームは表彰台やレース優勝を争うことができず、それは不条理だという不満をよく聞いた。でも、それが馬鹿げた主張だったということを示している。レーシングポイントがすぐそこにいるんだからね」
ウルフ代表はそうmotorsport.comに対して語った。
「一部のコーナーでは、彼らは我々よりも速い。それを見るのは、良いことだ」
「レーシングポイントは、我々にとっても倒すのが難しい相手だということに、疑いの余地はない」
「ここ数年、予算の少ない小規模なチームは、最前線で戦うことはできないといつも聞かされてきた。だから、レーシングポイントの戦いぶりに満足している」
「中団チームからトップチームに飛躍するために、どこに優先順位をつけるべきかというビジョンとアイデアを持つ人が、そこにいくのだ」
「レーシングポイントは、間違いなく表彰台の候補だ。レースに勝てる候補ではなかったとしても、間違いなく前進した。これは適切なリーダーシップ、適切な意思決定プロセス、適切な資金調達により、開発曲線を加速させることができるということを証明したんだ。そこには学ぶべき教訓があり、そこにいる彼らを目にすることができて嬉しい」
ウルフ代表は、レーシングポイントの今季マシンRP20が昨年型メルセデスW10のコピーだとして批判されている件を問題視していない。
「私は、ボディワークの下を見たわけではないので判断できない。外から見れば、すべてレギュレーションの範囲内だ。レーシングポイントとは密に連絡を取っているし、プロセス全体についてはFIAと理解し合っている」
「彼らは、我々のマシンを再開発したようだ。彼らは昨年、売買不可能のリストに記載されていないパーツを購入した。そして、ただ良い仕事をしたんだ」
ウルフ代表は、トップチームからパーツを購入することが、成功への近道だと主張した。
「(FIAのシングルシーター部門の技術責任者)ニコラス・トンバジスは、意図的にそれを策定したようだ。技術的な議論ではなく、哲学的な議論だ。小さなチームは自ら開発せずに大きなチームからパーツの供給を受け、大きなチームがそれをビジネスとするべきなのか、それとも、全てのチームが独自のシャシーと独自の開発を行わねばならないのか……ということだ。でも(後者は)コストに上限があったとしても、結果的に2層構造になるだろう」
「だから正しい決定を下し、配置だと思われる場所にリソースを配置する必要がある。そうすれば、速いマシンを手にすることができるだろう」
「それらのレギュレーションを明確にするプロセスが実施され、FIAとFOMは、将来実現したいことを全ての関係者に明らかにしている。そういう観点においては、私は満足している。その後で我々は次に向かって進んでいくのだ」
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