フェルスタッペン、クラッシュの原因は空力パーツ? チームが謝罪「マシン後部の空力性能が低下していた」
レッドブルのローレン・メキーズ代表は、マックス・フェルスタッペンには予選Q3でのクラッシュを避ける「チャンスはなかった」と語った。
Max Verstappen, Red Bull Racing
写真:: Peter Fox
F1オーストリアGP予選のQ3で、 レッドブルのマックス・フェルスタッペンはターン9でマシンのコントロールを失いクラッシュした。チームのローレン・メキーズ代表は、その原因はマシン後部の空力性能が低下していたためであり、フェルスタッペンにはクラッシュを避ける「チャンスはなかった」と明かした。
予選後、メディアの取材に応じたフェルスタッペンは、それ以前の走行では見られなかったバランスの問題があり、クラッシュを喫した周のターン3手前ですでに大きなスライドを経験していたという。
その後メキーズ代表は、フェルスタッペンがクラッシュした瞬間、リヤのダウンフォースが不足していたため、フェルスタッペン自身がメディアに説明したように、ターンイン直後にクルマが滑り出したことを明らかにした。
「今回の事故の状況は非常に異例だった。マシンの後部の空力性能が低下し、マックスに生き残るチャンスが全くなくなってしまったのだ」とメキーズは語った。
「チームとして、この件について全責任を負い、彼に謝罪する」
Max Verstappen, Red Bull Racing crash
Photo by: Clive Rose / Formula 1 via Getty Images
レッドブルは現段階では正確な原因についてこれ以上コメントしたくないとしているが、メキーズがリヤの空力性能の低下を具体的に指摘したことから、リヤウイングに問題がある可能性が高いと思われる。リヤウイングのフラップが戻るのが遅れ、ダウンフォースが戻らないままターンインしてしまったのかもしれない。
衝突直後、レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼはチーム無線でフェルスタッペンに「リヤウイングを点検する。リヤウイングに遅延があるかもしれない」と伝えた。
ターン9の手前には、アクティブエアロダイナミクスが作動するストレートラインモードゾーンがある。クラッシュ時の写真を見ると、ウォールに衝突した際にはリヤウイングは閉じていたが、フェルスタッペンはコーナーに進入した瞬間、リヤのダウンフォースが不足していたと感じたようだ。
フェルスタッペン自身もスピンを避けるために自分にできることは何もなかったと認めた。
「ターン9でリヤタイヤのグリップが大きく失われ、クルマが高速でスピンアウトした。制御不能なスピンに陥り、タイヤが完全にロックしてしまった」
「車両後部の損傷により空力性能が低下し、それが問題の原因となった。車両はスピンアウトし、残念ながら僕の手には負えない状況になってしまった」
フェルスタッペンは、クラッシュがなかったとしてもポールポジション争いには加われなかっただろうと認めつつも、メルセデス勢2人に次ぐ3番手にはなれたはずだと考えている。さらに、マシンの損傷は軽微であり、日曜日のレースには影響はないだろうと付け加えた。
Max Verstappen, Red Bull Racing
Photo by: Sam Bagnall / Sutton Images via Getty Images
クラッシュ以外にも、レッドブルは今週末、いくつかの困難に直面した。
金曜日、両ドライバーはターン3でのパワーユニットの問題、具体的にはコーナーのエイペックスでの回転数低下について不満を述べていたが、Motorsport.comの取材に対し、フェルスタッペンは問題はすでに解決済みだと明言した。
さらに、金曜日の時点では、マシンのバランスはチームが望む状態ではなかった。予選前、パルクフェルメの条件が適用される前にバランスは改善されたものの、メキーズはレッドブルがまだ新しいアップグレードパッケージについて学習中であることを認めた。
「大規模なアップグレードは、決して単純にプラグをさせば使えるようなモノではない。真の課題は、パッケージを理解し、最適な動作範囲を特定し、週末を通してその潜在能力を最大限に引き出すことだ」
「我々はまだ学びの途中だが、今日は希望の持てる第一歩だった。ペースが向上したことは、我々がオーストリアに持ち込んだパッケージによって成し遂げた進歩を示している」
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