F1 カナダGP

ピレリのF1新タイヤ導入で、勢力図の変化は起きない? レッドブル「今のところ影響は小さいと予想」

レッドブルは、F1イギリスGPで導入される新構造のピレリタイヤについて、影響はそれほど大きくないと考えているようだ。

Adam Cooper

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公開日時: 2023/06/20 8:02

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A Pirelli technician works on some tyres

 ピレリは、F1第11戦イギリスGPから構造を強化した新しいタイヤを供給するが、このタイヤによる影響は大きくないとレッドブルは考えているようだ。

 この新タイヤは、マシン開発が進みダウンフォースとタイヤへの負荷が増大していることを受け、安全性を高めることを目的に導入が決定された。

 第8戦スペインGPでは、この新タイヤがドライバーひとりにつき2セット追加供給され、フリー走行でテストする機会が与えられた。この追加供給された新タイヤはこのグランプリにおけるハードタイヤと同じC1コンパウンドだったが、ほとんどのチームが現行のタイヤとの直接比較を行なわず。結果として、ピレリとしては完全な評価を行なうことが難しくなってしまった。

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Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 だがチームが現行タイヤを温存し、追加供給された新タイヤを使ったのは、挙動がそれほど変わらないと考えたからだろう。実際、新タイヤでロングランのように走行を重ねるチームもあり、新タイヤがレースに向けた準備の一環として使用されていた。

 これには、今季圧倒的な強さを見せているレッドブルも一安心だろう。レッドブルは開幕から一度も優勝を譲っておらず、最も現在の環境にマッチしているチームだと言える。そんな中でタイヤの特性が変われば、最も失うモノが多いはずだからだ。

 それだけに、新タイヤがもたらす影響を知りたがっていたであろうレッドブルだが、チーフエンジニアのポール・モナハンはそれほど大きい影響はないと予想している。

 スペインGPでのテストについて学んだことはあるかと訊かれ、彼は「ああ、ちょっとだけね」と答えた。

「テストから何を学んだかについては、まだ明かさないよ。FP1でそれを通常のコンディションで使った人はあまりいない。でも僕たちはみんな測定をしているし、現時点ではシルバーストンでそれが導入される」

 チームが適応しなければならない影響はあるかという質問に、モナハンは次のように語った。

「影響はある。適応について現時点で我々は問題ないと考えているが、シルバーストンでも3日間が真のテストになるはずだ」

「フロントホイールの後ろに測定リグを積み、その影響を見ようとしていたチームもあった。それは、(新タイヤに対する)準備レベルの違いだ」

「今のところ、影響は小さいと思う。だがシルバーストンで私の間違いが証明される可能性もある」

 アストンマーチンのパフォーマンス・ディレクターであるトム・マッカローは、イギリスGPの準備に役立つ情報をいくらか集めることができたと語った。

「多くのデータを蓄積することができた。そのデータを処理し、シルバーストンでより強力なポジションに立つことができるようにしたい」

「大きな違いはなかった。だが燃料を多く積んだロングランやプログラムなど、すべてがうまくいったわけではなかった。どちらかと言えば、データを重視した動きだったんだ」

 フェラーリのフレデリック・バスール代表は、スペインGPでの走行から何か学ぶことができたのか、より懐疑的だ。

「プロトタイヤで5周走ったところで、それを明確に把握するのは簡単なことではない」

「今のタイヤで何千周も走っているけど、まだ理解できていないんだ! 5周で新しいタイヤを理解しろというのは無理な話だ」

 一方でピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラも、新構造のタイヤがパフォーマンスに大きな影響を与えないことを確信しているようだ。

「フィードバックは、明白なものだった」と、彼はmotorsport.comに語った。

「また、C1コンパウンドを理解するためにプロトタイヤを使用していたチームもあったという事実にも、それが裏付けられている。新構造は、実際に(パフォーマンスの面で)何の違いもないのだ」

「アルピーヌだけがベースライン、つまり通常の構造のタイヤを使い、他のチームはプロトを使用していた」

「だがバルセロナはよく知られたサーキットであり、タイヤが期待通りの挙動を示すかどうか、彼らは知っている。また、チームと話をしても、特にコメントや問題はないんだ」

 

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