レッドブルF1、最新マシン下面アップデートはウイリアムズの“インスパイア系”と明かす
レッドブル・レーシングは、F1スペインGPで投入されたフロアとディフューザーのアップデートは、元々ウイリアムズの昨年マシン『FW44』からインスピレーションを得たモノだったと明かしている。
レッドブル・レーシングは、F1スペインGPで今季マシン『RB19』にアップデートを投入したが、そのアイデアはライバルチームのマシンから得られたモノだったという。
スペインGPで変更されたのはマシン後方。ディフューザー上部の角は丸みを帯びた形状へと変わったが、それについてレッドブルは、FIAに提出した説明書の中で次のように説明していた。
「ライバル車のデザインからヒントを得て、ディフューザーの後方エッジをより湾曲した形状とすることで、局所的なダウンフォースをわずかに増加させた」
当初チームは詳細情報を明かさなかったものの、その後、RB19のデザイン変更はウイリアムズの2022年型マシン『FW44』から得られたアイデアだとレッドブルは説明している。
Red Bull RB19 diffuser corner
Photo by: Uncredited
ライバル車のデザインからヒントを得たアップデートに関して、motorsport.comがレッドブルのチーフエンジニアであるポール・モナハンに尋ねると、彼は次のように答えた。
「マシンを初めて走らせた時に、全ての領域で最高の答えを用意できていると考えるのは無理がある」
「我々はラップタイムで語るべきだろう? 2022年序盤に出てきたフロアデザインの一部を見てみて欲しい。ウイリアムズがかなり早い段階から(レッドブルがアイデアを得たデザインを)採用していたし、他チームも採用していたと記憶している」
「あの時は必ずしも上手くいくという訳ではなかったが、何度か見直してみると、小さなメリットがあった。フロア後方へ向けたパーツだから、実際の変化よりも少し大きな変更に見える」
「つまり、最も影響力のあるパーツではないが、少しは役立っているということだ。縦方向でどう配置するかに関しては(技術規定の)制約があるしね」
「あれ(アップデート)は以前から我々が検討していたモノだ。フロアの局所的な部分に追加する機会があったから、採用したのだ」
なお、レッドブルがウイリアムズからヒントを得た一方で、レッドブルが先鞭をつけたダウンウォッシュ型のサイドポンツーンはメルセデスがスペインGPを前に採用していた。
現在F1では3Dカメラや画像処理などのリバースエンジニアリングが規制されているものの、ライバルのマシンを理解しようとF1空力エンジニアの目は今も光っている。
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