ストロールPPは”幸運”だけが原因じゃない。レーシングポイント代表「良い判断だった」
レーシングポイントのチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、F1トルコGPの予選でランス・ストロールがポールポジションを獲得したのは、運が良かったからだけではないと語る。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
レーシングポイントのランス・ストロールは、雨に見舞われたF1トルコGPの予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンやチームメイトのセルジオ・ペレスを下し、ポールポジションを獲得した。
このポールポジションは、ストロールにとっては初。しかもイタリアGPで3位に入って以来無得点が続いてきたストロールにとっては、まさに値千金の予選結果ということになった。
チーム代表のオットマー・サフナウアーは、予選Q3終盤にインターミディエイトタイヤを使うことを、ストロール自ら主張したと明かした。そしてその判断が見事に報われたという。
「素晴らしい結果だったが、当然のことだったとも言える」
サフナウアー代表はそう語った。
「彼の今年の中盤は、非常に不運だったと言える」
「だが今回のことは、運が良かったわけではない。本当に良い判断だったと思う。彼はQ3の終わりに向け、インターミディエイト向けのコンディションになると言ったんだ」
「彼はQ3の最初時点でそう言った。『まだそういうコンディションではないが、終盤にはそうなるだろう』とね。彼はピットインして、ミディアムタイヤに履き替えた。その判断は絶対に正しかった。そして彼はタイヤを機能させた。ポールポジションに値すると思う」
「ドライバーはふたりとも、素晴らしい仕事をした。今回のコンディションは、私がこれまでに見た中でも、最もトリッキーなモノだった。新しく舗装さたコースは、濡れていない状態でもかなり滑りやすかった。そこに水が加わり、低温になった……それは、氷の上を走るようなモノだった。そんな中で彼らはふたりとも、素晴らしい仕事をしたんだ」
「彼らはとても落ち着いていた。中でもランスは特に落ち着いていて、ピットとうまくコミュニケーションを取り、状況を逐一教えてくれた。とても素晴らしい仕事だった」
サフナウアー代表は、チームも的確な指示を下すことができたと強調した。
「チームがしなければならなかったのは、コースがいつ最速になるのかということを推測することだった」
そうサフナウアー代表は語った。
「そして、その時に確実に正しいタイヤを履いてそこにいる必要があるのだ。そういう点では、今日はうまくいった。我々はドライバーがいつコースに出るべきか、そうするべきではないのはいつなのかということについて仮説を立て、それを正しく行なったのだ」
「ドライバーがコースオフしたり、ウイングを傷つけたり、グラベルにハマったりしてしまう可能性があるほど滑りやすい時には、常に緊張するモノだ。どんなことでも起こりうる可能性がある」
「その観点からすると、非常に緊張するモノだった。そしてその状況をコントロールできなければ、それはとてもストレスになる。そういう状況では、ドライバーが全てをコントロールし、そしてマシンをドライブしている。我々はピットウォールでデータと映像から、何をしているのかを見ているだけだ」
「そして、できるだけ良い予選結果を得るために最善を尽くしていることがわかれば、それはさらにストレスを感じる状況になる。でも、マシンで起きていることをコントロールすることはできないのだからね。ドライバーに任せるしかないんだ」
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