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分析

レッドブル、フィルミングデーでアップデートを試す……攻撃的姿勢で開幕へ

6月25日にシルバーストンでフィルミングデーを実施し、RB16を走らせたレッドブル・ホンダ。彼らはただマシンを走らせただけでなく、開幕戦オーストリアGPに向け、新しいパーツをテストしたかったようだ。

Alex Albon, Red Bull Racing RB16

Alex Albon, Red Bull Racing RB16

Red Bull Content Pool

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年のF1は開幕が大幅に遅れた。しかし、7月5日決勝のオーストリアGPでようやく開幕することが決まり……その日は、刻一刻と迫ってきている。

 そんな中各チームは、実戦に向けた準備を加速させている。いくつかのチームは実際にマシンを走らせ、ドライバーのスピード感覚を取り戻したり、グランプリの週末に遵守することが求められるチームの行動様式などを確認している。

 メルセデスやフェラーリは、走行距離に制限のない2018年型マシンを走らせ、様々なチェックを行なった。しかし6月25日(木)にシルバーストンでプライベートテストを実施したレッドブルは、今季仕様のRB16を走らせることを決断した。新型マシンはフィルミングデーやプロモーションとして走行させることができるが、年間2日間まで……しかも1日あたりの走行距離は100kmまでと制限されている。

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 確かにレッドブルは、2018年の時点ではルノー製パワーユニットを搭載していたこともあり、当時のマシンを走らせるのは簡単なことではない。そんな事情もあったが、新型マシンを走らせる方が良いと考えたようだ。そして作業手順を確認しただけでなく、持ち込まれたマシンはプレシーズンテストから開発が施され、複数のアップデートパーツが搭載されていた。

Red Bull Racing RB16 floor detail

Red Bull Racing RB16 floor detail

Photo by: Red Bull Content Pool

 最も顕著だったアップデートは、フロア後端に開けられたスリットの周りに建てられた、複数のフィンだ。ただこの処理は、2018年のフェラーリにも使われていたモノであり完全に新しいソリューションというわけではない。

 しかしレッドブルは、フロアに開けたスリットを強く機能させ、その結果としてリヤタイヤに当たる気流の流れを変えることで、パフォーマンス向上を実現させようとしているようだ。

Ferrari SF71H floor, United States GP

Ferrari SF71H floor, United States GP

Photo by: Giorgio Piola

 またチームはバージボードにも手を加えたようだ。フットプレートの前端部分に取り付けられたフィン(下写真の白い丸で囲まれた部分)の位置と数が変更され、このエリアを通過する気流の動きに変化を加えているようだ。

 また、サイドポンツーンの前に取り付けられた、横方向に伸びる上段と中段のポッドウイング前端には、スリットが設けられている。これは、その下に存在するフロアにも変更が加えられている可能性を示唆するモノだ。ただこれがただのスリットなのか、気流を調整するために何らかの働きをしているのか、それはまだ分からない。

Red Bull Racing RB16 floor detail
Red Bull Racing RB16 sidepods detail

 またチームは、ノーズの側面に取り付けたカメラにより、走行中のフロントウイングの変形を監視していたようだ。これは、チームにとっては理解しておくべきことのひとつ。FIAの車検をクリアしながらも、走行時に負荷がかかった状態でどんなことができるのか……それはパフォーマンスに繋がる可能性も少なくないはずだ。

Red Bull Racing RB16 front wing detail

Red Bull Racing RB16 front wing detail

Photo by: Red Bull Content Pool

 オーストリアに持ち込まれるアップデートパーツのうちどれだけが、今回のシルバーストンで試されたかは分からない。メルセデスも多くのアップデートを持ち込むと言われているが、レッドブルもそれと同じくらい、実に攻撃的な姿勢で開幕戦を迎えようとしている。

 オーストリアGPの舞台であるレッドブルリンクは、レッドブルにとってはホームコースであるだけでなく、昨シーズン初優勝を遂げた験の良いサーキットである。

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