角田裕毅、PU交換のグリッド降格ペナルティで最後尾スタート決定。前戦トラブルのルクレールは”今のところ”セーフ
F1カナダGPでアルファタウリの角田裕毅は規定数を超えたPUコンポーネントを投入したため、ペナルティによりグリッド最後尾からのスタートが決定した。
Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT03
Red Bull Content Pool
アルファタウリの角田裕毅は、シーズン開幕からパワーユニット(PU)トラブルが相次いだこともあり、第9戦カナダGPで年間規定数を越える4基目の内燃エンジン(ICE)、ターボチャージャー(TC)、熱エネルギー回生システム(MGU-H)、運動エネルギー回生システム(MGU-K)を投入した。
これにより角田は、カナダGPの決勝レースをグリッド最後尾から迎えることとなった。ただカナダGPの舞台であるジル・ビルヌーブ・サーキットは、ストレートが長いことからオーバーテイクは比較的容易であるとされており、最後尾からの追い上げも不可能ではない。
なお、角田はコントロールエレクトロニクス(CE)とエナジーストア(ES)も2基目を投入。こちらに関しては規定数の範囲内には収まっているものの、これ以降の交換はペナルティの対象となる。
一方で前戦アゼルバイジャンGPでPUトラブルに見舞われたフェラーリのシャルル・ルクレールは、既に規定数上限となる3基目のTCを投入していたことから、カナダGPで4基目を使用すればグリッド降格は免れないとされてきた。しかし、フリー走行1回目では規定範囲内となる3基目のICEとMGU-H、MGU-K、2基目のCEを新たに投入。新たなTCは使用しなかった。
ルクレールは以前使用していたターボチャージャーを使用することで、今のところグリッド降格は免れている。
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
【動画】首位快走中のルクレールに痛恨のPUトラブルが襲う!
ルクレールは以前使用していたTCを使用することで、今のところグリッド降格は免れているものの、フリー走行3回目までに4基目の投入をチームが決断する可能性も残されている。
アゼルバイジャンGPでルクレールが使用したPUは修理不可能なダメージを負ったとチームは説明しており、ルクレールの手元に残されているPUコンポーネントの数は心もとないというのが現状だ。
フェラーリの声明は以下の通りだ。
「シャルルのバクーでのPUが修理不可能だということが調査で分かった」
「トラブルの原因として考えられているのが、スペインで起きたPUトラブルの影響として発生したというモノだ」
「我々は現在、パッケージを強化するための対策に取り組んでいるが、状況はコントロールできている」
カナダGPでは角田とルクレールの他にも、複数のドライバーが新たなPUコンポーネントを投入している。
アルピーヌのエステバン・オコンも3基目のICE、TC、 MGU-H、 MGU-Kなどを刷新し、グリッド降格ペナルティ一歩手前という状況となった。
アゼルバイジャンGPでPUトラブルによりリタイアを強いられたハースのケビン・マグヌッセンも新しいICEやTC、 MGU-Hなどを投入しているが、こちらも規定数の範囲内に留まっている。
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