フェルスタッペン、決勝ソフトタイヤスタートは”予定外”。でも「難しい決断ではなかった」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1アブダビGPの決勝レースをソフトタイヤでスタートすることは計画していなかったものの、メルセデスに対して不利になるとは思っていないという。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1最終戦アブダビGPで、ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。彼は予選Q2をソフトタイヤで突破しており、タイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)とは異なる戦略で決勝レースに臨むことになる。
当初、フェルスタッペンもメルセデス勢と同様にミディアムタイヤでQ2のアタックを実施し、Q3進出に十分なタイムを記録していた。しかしそのまま走行を続けていたフェルスタッペンは、ターン1でタイヤをロックさせてしまった。
左フロントタイヤにフラットスポットを作ってしまったと無線で報告したフェルスタッペンは、ミディアムタイヤでのQ2突破を諦める形となり、セッション終盤にソフトタイヤでタイムを更新した。
戦略的な柔軟性が高く、寿命も長いミディアムタイヤではなく、ソフトタイヤで決勝をスタートすることは計画されていたことだったのかと訊かれ、フェルスタッペンは「もちろん、そうではなかった」と答えた。
「ミディアムでスタートしたかったけど、あのタイヤはフラットスポットができてしまったんだ」
「でも金曜日のロングランでは、ソフトタイヤも良い感じだった。だから『OK、ソフトに集中しよう』と決断するのは、難しいことじゃなかったんだ」
フェルスタッペンと共に予選後の記者会見に出席したハミルトンは、タイヤ戦略の違いについて「興味深い」とコメントし、次のように付け加えた。
「僕は常に、何事にも懐疑的なんだ」
「だから、オンボード映像や情報を見返してみるのは面白いだろう。ターン1でロックアップするのは非常に稀なんだ」
「もし彼が本当にターン1でロックアップしたのであれば、タイヤに関して僕たちの方が有利なのかもしれない」
「あるいは、彼らは僕たちが知らないことを知っていて、ソフトタイヤを選ぶのは彼らの計画の内だったのかもしれない。僕たちはソフトタイヤのロングランで少し苦労していた。僕たちは正しいタイヤを手に入れたと思うけど、それは明日になるまで分からない」
フェルスタッペンは、予選を前にマシンのバランスに少し不満を感じていたという。ただ、予選を通じてそれが改善されたと説明した。
「予選では正しい判断ができた。予選に入ってすぐに少しフィーリングが良くなったけど、それでも(Q1は)まだ完璧ではなくて、いくつか微調整をする必要があった」
「Q2以降は少しずつ良くなっていった。もちろんQ2ではフラットスポットを作ってしまったので、再びソフトタイヤで走ることになった」
「でも、Q3では基本的に2周とも(クルマのフィーリングが)良くて、最終ラップの12~13コーナーまではほぼ同じラップタイムで走れた。最後の2周は、マシンのフィーリングがとても良かったんだ」
同ポイントで並ぶフェルスタッペンとハミルトン。先にレースをフィニッシュした方がチャンピオンとなる。ソフトタイヤを履く、ポールポジションのフェルスタッペンがスタートで有利なのは間違いないだろうが、このタイヤ戦略がどうレースに響いてくるのか。タイトルの行方を大きく左右する要素になるかもしれない。
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