フェルスタッペン、”初”王者に一歩近づくポールポジション「今は、明日を楽しみにしている」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1最終戦アブダビGPの予選で最速タイムを記録。初のタイトル獲得へ向け、絶好のポジションから最終決戦をスタートすることになった。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
2021年のF1最終戦アブダビGPのポールポジションを手にしたのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだった。
今シーズンのF1は史上稀に見る激戦。フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)が全くの同ポイントで最終戦を迎えることになった。そしてフリー走行からふたりはアタック合戦を繰り広げ、そして予選を迎えた。
ただ前評判では、予選アタックはメルセデスが有利と見られていた。その通りQ1ではハミルトンが首位。Q2ではフェルスタッペンがトップだったが、これはハミルトンがミディアムタイヤを履いたのに対し、フェルスタッペンはソフトタイヤを選択したという要素が大きかったように見えた。
そして予選Q3、最初のアタックでフェルスタッペンは、チームメイトのセルジオ・ペレスのトウ(スリップストリーム)もあり、ハミルトンに0.5秒もの差をつける圧倒的なタイム1分22秒109を記録。2度目のアタックでもハミルトンはこれに届かず、フェルスタッペンがポールポジションを決めた。
フェルスタッペンがポールポジションを獲得したのは、アメリカGP以来5戦ぶりということになる。
「もちろんすごいフィーリングだった。今週末は少し浮き沈みがあったけど、予選に向けてはマシンを改良することができたと思う。この結果には、信じられないほど満足している」
フェルスタッペンは予選後にそう語った。
「これはもちろん、僕らが望んでいたことだ。直近の数レースは決して簡単ではなかったけど、今は明日を楽しみにしている。この結果が、今は最も重要だったからね」
なお前述の通り、フェルスタッペンは予選Q2のベストタイムをソフトタイヤで記録したため、このソフトタイヤで決勝レースをスタートすることになる。フェルスタッペンはQ2最初のアタックではミディアムタイヤを履いたものの、ブレーキングでロックアップしてしまい、フラットスポットを作ってしまった。結果、そのタイヤでのスタートを諦め、ソフトタイヤを使う戦略を立案したようだ。
「どちらのタイヤも、フィーリングは良かった。今は夕方だから、少し涼しくなった。だからソフトタイヤの方が少し楽に走れるはずだ」
フェルスタッペンはそう語った。
「でも、それが正しかったかは明日になれば分かる。良いスタートを切ることがとても重要だ。そしてそこから先は、できる限り良いレースをするように頑張る。その結果、どこに辿り着くか見てみよう」
フェルスタッペンにとっては初のチャンピオン争い。しかも対峙する相手は、7回のチャンピオン経験者であるハミルトンである。今回ポールポジションを獲得したことによってある程度プレッシャーから解放されたのか? そう尋ねられたフェルスタッペンは、次のように語った。
「とてもリラックスして予選を迎えることができた。僕らは常に、できる限りのことをやっていることを理解している。そして、チームが僕に、できる限り最高のマシンを用意してくれるということも知っているんだ」
「僕らはこの1年、ずっとそういうことやってきた。そして今日もそれが本当にうまくいったんだ」
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