ガスリー、8位入賞も依然としてマシンに問題。アップデート副作用か「マイアミからずっと同じ」
アルピーヌのピエール・ガスリーはF1カナダGPで8位入賞を果たしているが、この結果はガスリーを悩ませているマシンの問題が解決したことを示すものではない。
F1カナダGPで8位に入賞したアルピーヌのピエール・ガスリーは、ポイント獲得の結果とは関係なく、依然としてマシンが問題を抱えていると話した。
ガスリーは2026年序盤戦で好パフォーマンスを示してきたが、マイアミGPでのアップデート後は苦戦。カナダでもその問題は続いていた。
ガスリーはマシンの挙動に不可解な変化があると報告しており、カナダGPでもスプリント予選、そして予選の両方でチームメイトのフランコ・コラピントに敗れる結果に終わっている。
「マイアミのプラクティス最初のラップからずっと同じなんだ」
ガスリーはカナダGP終了後の夜、そう語った。
「データ上でも確認できているし、何が起きているかはかなり把握している。ただ、正確にどこから来ているのかを理解しなければならないし、それはモナコに向けて取り組むべき作業の一部になる」
ガスリーは、低速域でのトラクションにおいてマシンに以前ほどの信頼感を抱けておらず、その結果、限界域でマシンを操るのが難しくなっていると話す。
スプリント予選でガスリーは19番手に沈む結果に終わったため、パルクフェルメ規定を破ってまで様々なセットアップ変更を試した。また問題の根本的な原因を探るための切り分け作業も進め、フロアを旧型に戻すことすら試みた。
Pierre Gasly, Alpine
Photo by: Sam Bloxham / LAT Images via Getty Images
しかしガスリーが土曜日の予選でどこまで順位を上げられたかはわからないままだ。Q1でウッドチャックと接触し、そのダメージによってQ2敗退となってしまったからだ。
アルピーヌの空力アップデート自体は期待通り機能しているようで、それはコラピントが好調な走りを見せていることからも理解できる。しかしそれがガスリーにとっては好まない挙動の変化を生んでいる可能性も否定できない。
「マイアミ以降、アップデートにはいくつか調整を加えて、今は機能していると思う。だからチームとしてはかなり満足している」
ガスリーはそう語る。
「僕の側では、スプリントでかなり多くのことを試したし、今日も旧フロアを使っていた」
「チームとしては週末を終えてかなり良い理解を進められたし、パーツに関してはいくつか除外することもできた。ただ、クルマがファクトリーに戻ってからさらに深く分析して、どうすればあのパフォーマンスを取り戻せるのかを理解する必要がある」
Gabriel Bortoleto, Audi F1 Team, Pierre Gasly, Alpine
Photo by: Steven Tee / LAT Images via Getty Images
ストップ&ゴーの特性やシケインが連続するレイアウトを持つジル・ビルヌーブ・サーキットは、トラクションに弱点を抱えているガスリーにとっては、おそらく最悪のコースのひとつだっただろう。決勝が涼しいコンディションとなったことも、タイヤを適温に持っていくことができず前方集団についていくのに苦労した要因だったはずだ。
ただ、この問題がトラクションに関係していることで、予選で特に顕著に表れる理由も説明できる。ガスリーは限界までラップタイムを絞り出す必要がある予選で苦戦する一方、決勝ではなお十分な走りを見せ、「ダメージを最小限に抑えられた」と彼自身も評価するレースを実現している。
アルピーヌのマネージングディレクターを務めるスティーブ・ニールセンは、チームとして今後もガスリーの問題解決に努めていくと誓う。また、週末を通じてパニックに陥らず、粘り強く作業を続けたチームのことを称賛した。
「ピエールは週末を通してマシンバランスに満足していなかった」とニールセンは語る。
「もう1台と比べるとダウンフォースが不足していた。我々にもまだ理由は分かっていないが、レースではその問題が消えていたように見える。だから詳細を精査して何が起きたのかを理解する必要がある。ただ、チームはパニックにならず、粘り強く作業を続け、結果を手にした」
ガスリー自身は、自分のマシンに根本的な問題があるのかと問われると、次のように答えた。
「そこまで単純な話ではないと思う。現時点では、自分が感じていることと、データ上で見えている差を確認できるだけだ」
「コンポーネントなのか、それとも別の何かなのか……。セットアップ差としては非常に小さいから、それだけでは見えている差を説明できないんだ。だからセットアップではないと思う。多くの可能性がある。だからこそ、さらに数日必要だし、クルマをファクトリーへ戻して、もっと詳しく理解する必要がある」
「パフォーマンス自体はある。でもマイアミ以降、僕のトラクション性能は明らかに変わってしまった。それを元の状態に戻さなければならない」
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