F1オーストリアGP最終ラップでライコネンと接触したベッテル「何か誤解があったはず」
セバスチャン・ベッテルは、最終ラップにキミ・ライコネンと接触したのは“誤解”が原因ではないかと語った一方、マシンにはポイントを手にするための速さがなかったと述べた。


F1オーストリアGPで最終ラップにクラッシュし、17位完走扱いに終わったセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)。彼は今週末、不運もあってちぐはぐな週末を過ごすことになってしまったが、マシンにも速さが足りなかったと考えている。
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アストンマーチンはフリー走行から好調で、ベッテルは予選Q3に進出して8番手タイムを記録した。しかしQ2でフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)のアタックを妨害する形となってしまった結果、3グリッド降格ペナルティを受けた。11番グリッドスタートながら、スタートタイヤはQ2で履いたソフトを使わなければいけないという状況は、ベッテルを苦しめることとなる。
一時は8番手まで順位を上げたベッテルだったが、ソフトタイヤスタートだったため2ストップ作戦を採らざるを得ず、ライバルよりも早めにピットインしてトラックポジションを失ってしまった。そして2度目のタイヤ交換を終えたレース終盤は13番手を走り、11番手のジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、12番手のキミ・ライコネン(アルファロメオ)のすぐ後ろに追い付いてファイナルラップを迎えた。
しかし、ファイナルラップのターン4立ち上がりで横並びとなったライコネンとベッテルは接触。2台はグラベルに飲み込まれる形となり、ベッテルはその場でストップ。最終的に17位完走扱いとなった。
レース後にスチュワードは、ライコネンがベッテルの進路を塞いだとして、ライコネンに20秒のタイム加算ペナルティを科した。しかしベッテルはこのことをあまり気にしていないようだった。
「何か誤解があったに違いない」とベッテルは言う。
「僕がイン側にいて、なおかつ前に立っていたと思う。でも詳しいことは分からないし、見てみないとね。キミと話す必要があるけど、誤解があったんだと思う」
レース全体を振り返ってベッテルは、1回目のピットストップを終えた後に、同じくソフトタイヤスタートで2ストップ作戦を採っていた角田裕毅(アルファタウリ)を抜きあぐねたことを嘆いていた。マシンのペースは入賞を争えるほどのものではなかったと考えているが、フィーリング自体は悪くなかったという。
「トラフィックに引っかかってしまったのが良くなかったし、ミディアムを履いている人たちの方が速かった」
「それほど悪かったとは思わないし、マシンの感触もまずまずだった」
「バランスも良かった。おそらくポイントを争うだけの速さがなかったんだと思う」
一方ベッテルと絡んだライコネンは、ハードタイヤでスタートして最初のスティントを伸ばし、ミディアムタイヤに繋ぐ1ストップ作戦でポジションを上げ、11番手のラッセルを追いかけていた。彼はレースを振り返って次のように語った。
「マシンの挙動はとても良かったけど、単に少し遅すぎた」
「僕たちは(ラッセルに)再び追い付いたけど、理想的な終わり方にはならなかった。でもどのみちポイント圏外だったから変わりはないよ」
「(ベッテルとのアクシデントに関しては)確認する必要がある。(ベッテルの)左リヤと接触したことで彼はスピンしてコースアウトした。とにかく確認しないとね」
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