F1引退ベッテル、来季以降のパドック来訪宣言も「レースに出ないから不思議な感覚になるはず」

2022年シーズン限りでF1を引退したセバスチャン・ベッテルは、来季以降もF1パドックに”顔を出す”と語っているものの、ドライバーとしてではないサーキット来訪は「不思議な感覚になる」と考えているようだ。

Sebastian Vettel, Aston Martin, waves to fans at the end of his last F1 race

 F1で4度世界チャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルは、2022年シーズン最終戦アブダビGPをもってF1を引退したが、来季以降もF1パドックには顔を出すと語っている。

 ベッテルは現時点でF1史上3位の勝利数(53勝)というコース上の記録以外にも、近年は人権や環境といったトピックについて発言を行ない、コース外でも大きな影響を与えてきた。

 ベッテルはF1とモータースポーツへの貢献が認められ、12月4日(日)にイギリス・ロンドンで行なわれた英国オートスポーツの「Autosport Award」にて、”生涯功労賞”のグレガー・グラント賞が贈られた。

 ベッテルは受賞後、将来的にF1パドックへ来訪することを認めたが、サーキットにいてレースをしないのは不思議な感覚になるとも予想している。

「いつか(F1を)また観に行くよ」

 ベッテルはmotorsport.comに対してそう語った。

「僕はこのスポーツが好きだし、みんなが好きなんだ。現場にいるのにレースに出ないのは難しいし、不思議な感覚になるかもね」

「でも、観に行くと思うよ。まだ予定はないけど、いつか、どこかで顔を出すつもりだよ」

Sebastian Vettel on stage to accept a Lifetime Achievement Award from journalist Luke Smith alongside presenter Naomi Schiff

Sebastian Vettel on stage to accept a Lifetime Achievement Award from journalist Luke Smith alongside presenter Naomi Schiff

Photo by: Nils Jorgensen / Motorsport Images

 ベッテルと長らくF1キャリアを共にし、時にタイトルを争ったルイス・ハミルトン(メルセデス)は、ベッテルがいつかF1に復帰すると確信しているとして「きっと君は戻ってくる」と語っていた。

 しかし当のベッテルは、F1引退後に何をするかはまだ決めていないとして、家族を過ごす時間を大切にしたいと考えている。

 ハミルトンのコメントについて訊かれたベッテルは、次のように答えた。

「僕にはたくさんのアイデアや、やりたいこと、時間を使いたいことがたくさんあるんだ」

「(F1復帰が)絶対にあり得ないとは言い切れないと思う。でもこのステップは長い間考えてきたことだし、正しいことだと感じているんだ」

「だから、何もサインしてないし何も決まってないけど、これからのことに僕はとてもワクワクしているよ」

 またグレガー・グラント賞の授賞式の際に2度のスタンディングオベーションを受け、「トロフィー以上のモノ」だと語り、次のように続けた。

「歓迎は信じられないほどだった。ちょっと変な感じがしたよ……生涯功労賞だからね。もちろん、僕は長いキャリアがあるけど、まだ一生のレベルじゃないよ!」

「これほどの多くの人たちと知り合い、これほど多くの人たちと一緒に仕事をし、コース内外でも素晴らしい時間を過ごせたのは、今でも間違いなくとても幸運なことだったと思っている。おそらく、恋しくなることはたくさんあるはずだよ」

「このスポーツは僕にとっての全てだ。ドライバー・オブ・ザ・イヤーで似たようなトロフィーはもらったことがあるから、そこに追加するよ。多分、その上に置くことになるね」

 
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