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「我々は十分に速くなかった」マクラーレン、モナコの苦戦で現実に開眼

マクラーレンはF1モナコGPでトップ争いに加われなかったが、これがチームにとっては現状を再認識させる機会だったとアンドレア・ステラ代表は捉えている。

Oscar Piastri, McLaren MCL40

 2025年のF1王者であるマクラーレン。マイアミGPではダブル表彰台を獲得し、チームが上昇気流に乗るかと思われたが以降は苦戦してしまっている。

 伝統のモナコでもマクラーレンは苦戦。トラブルフリーで走ることができたオスカー・ピアストリも、週末を通じてトップ争いに加われるだけの速さはなかった。

 チームを率いるアンドレア・ステラ代表に「モナコでの週末はマクラーレンにとって現実を突きつけられるものだったのか」と問うと、彼はその評価は実際にはモナコだけではなく、カナダを含めた直近2戦に当てはまるものだと認めた。

「カナダとモナコの両レースから、間違いなく重要な現実を突きつけられた」

「その現実とは、まず事実を見つめることだ。我々は十分に速くなかった。特にレースペースの面でそうだったと言える。そしてカナダでもここでも、信頼性が十分ではなかった」

「信頼性についてだが、問題はマシンのあらゆる領域で発生している。特定のひとつの分野だけではない。今日はパワーユニットだったし、これまでもパワーユニット関連の問題はあった」

「おそらく最も大きな信頼性上の課題はパワーユニットだろう。しかしカナダでのランド(ノリスのリタイア)についてはギヤボックスだった」

Andrea Stella, McLaren

Andrea Stella, McLaren

Photo by: Ryan Pierse / Getty Images

 つまりマクラーレンは、パフォーマンスと信頼性の両面で改善が必要な状況にあるということだ。信頼性問題はパワーユニットだ供給元のメルセデスと協力して早急に解決しなければならないうえに、同時に純粋なパフォーマンスも向上させる必要がある。

「我々はパフォーマンス面と信頼性の両方について評価を進めている」

「カナダとモナコを分析すると、これらの信頼性問題は個別には理解できている。修正することも可能だ。しかし、これほど多くの問題が発生しているということは、プロジェクトがまだ比較的若いことの兆候かもしれない」

■2024年のような巻き返しは可能なのか?

 パフォーマンス不足について、ステラ代表はふたつの重要な問題があると考えている。

 まずモナコGPで、マクラーレンはモナコのような高ダウンフォースサーキットで必要なダウンフォース量そのものが不足していることが明らかになった。さらに、そのことが2026年仕様のピレリタイヤにも悪影響を与えているという。

「パフォーマンス面については昨日も話したが、我々には十分なグリップがないことが非常にはっきりしている。その主な理由はダウンフォースが不足しているからだ」

「そして、特にここやカナダのような路面が非常にスムーズなサーキットでは、タイヤを最適な作動領域に入れられていないことも明らかだ。こうしたサーキットではタイヤが特殊な条件で機能するからだ」

 タイヤについては、マクラーレンのマシンだけが原因だとも言い切れない部分はある。ピレリは今季導入の新型タイヤの開発段階で各チームから大きく異なるシミュレーションデータを受け取っていたため、一部の設計において保守的なアプローチを取らざるを得なかったのだ。

Lando Norris, McLaren

Lando Norris, McLaren

Photo by: Luca Barsali - NurPhoto - Getty Images

 何よりも重要だったのは、最終戦アブダビGPで想定されるダウンフォースレベルに耐えられるタイヤを作ることだった。そのため、シーズン序盤にはタイヤがやや頑丈すぎる状態になっている可能性がある。そうした点は特にライバルに比べてダウンフォースが不足しているチームにとっては不利に働くことになる。

「今年のタイヤは比較的剛性が高く、うまく機能させるためにはしっかりとした熱が必要だ」

 ステラ代表はそう認めている。

「やるべきことは多い。信頼性もパフォーマンスもね。我々はもちろん、シーズン後半に追い上げた2024年のような展開が再び可能だと今も考えている。だが2024年は信頼性とパフォーマンスの両面において、より説得力のある上昇軌道を描いてもいた」

「だから、チャンピオンシップ争いに残りたいのであれば、状況を好転させなければならない」

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