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F1のサマーブレイク、何ができて何ができない? F1サーカスの貴重な休暇を探る

2022年シーズンのF1は第13戦ハンガリーGPを終えて、サマーブレイクに入る。F1のサマーブレイク期間に、各チームは一体どんな事ができ、またどんなことができないのだろうか?

Mick Schumacher, Haas VF-22, kicks up some sparks

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンによる逆転勝利で終了したハンガリーGP。2022シーズンのF1は、ハンガリーGP後にサマーブレイクへと入るが、F1のサマーブレイク期間には、どんなことが行なわれているのだろうか?

 20週間で13レースという過酷なスケジュールを終えたF1。彼らは8月26~28日に行なわれる第14戦ベルギーGPまでの1ヵ月間がサマーブレイクとなり、レースは暫くの間行なわれない。

 F1サーカスの喧騒から3週間離れ、世界各国を飛び回る生活に一息つけるのがこのサマーブレイクだが、かといってF1の全てが停止するわけではない。

■F1のサマーブレイクとは?

Paddock atmosphere

Paddock atmosphere

Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 F1におけるサマーブレイクは、各シーズンに必要不可欠な物となっており、それらはスポーティングレギュレーションによって規定されているもので、ルールを守らないチームには罰則も与えられる可能性がある。

 サマーブレイクは7月の最終戦から、8月下旬~9月初旬の復帰戦レースまでの期間とされている。(つまり今年はハンガリーGP終了後~ベルギーGP開催まで)。

 チームにとってはサマーブレイク期間はレースや公式テストに参加したりする必要もないため、ファクトリーは操業停止が義務付けられ、チームが確実に機能するようにする基本的な部分にのみ作業が制限されることになる。

Sebastian Vettel, Aston Martin AMR22, makes a pit stop during FP2

Sebastian Vettel, Aston Martin AMR22, makes a pit stop during FP2

Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 FIAのスポーティングレギュレーション第21.8条にはこう記されている。

『全ての競技者は7月と8月の間に、連続した14日間のシャットダウン期間を設けなければならない』

 このシャットダウン期間中、チームはマシン設計や開発、パーツの生産や、開発に関わるミーティングを行なうことができない。

 当然風洞や部品の加工もこの14日間は許可されていないが、メンテナンスなどの必要不可欠な作業は許可される。

 またF1チームはFIAの許可は必要になるものの、損傷したマシンの修復は行なうことができる。またF1チームに関係のない作業も許可されている。

 チーム側はこの14日間のシャットダウン期間はサマーブレイク中のいつでも有効化できるが、次戦に向けた備えも必要となるため、大部分は期間中の真ん中2週間にシャットダウンを設定している。

 もちろん、同時にシャットダウンを実行する必要はないため、一部のチームが他チームよりも早く、もしくは遅くなることもある。

■F1に夏休みが設定されているのは何故?

Carlos Sainz, Ferrari F1-75, Mick Schumacher, Haas VF-22

Carlos Sainz, Ferrari F1-75, Mick Schumacher, Haas VF-22

Photo by: Andy Hone / Motorsport Images

 ではこうしたサマーブレイクはなぜ設定されているのだろうか。それはF1の開催カレンダーが1シーズン20レース以上に膨れ上がって以来、夏休みは休暇を確実にするために設けられているのだ。そして、そこにはチームが競争上の優位を得るために利用することを阻止する規則が設けられている。

 こうしたサマーブレイクは、F1が予算上限を導入する以前から用いられてきた。チームが研究開発を一時中断することで、これはコストを抑制する手段にもなっている。

 チームメンバーにとってもこの休暇は重要だ。F1での仕事から離れ、家族や友人とリラックスし、慌ただしい後半戦に向けた貴重な息抜きだからだ。

■サマーブレイク中に、チーム内では何が起きている?

Daniel Ricciardo, McLaren MCL36

Daniel Ricciardo, McLaren MCL36

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 F1チームの各部門によっても異なってくるが、サマーブレイクのシャットダウン中は殆どの場合で作業がストップする。これは特にF1チーム運営やマシンのパフォーマンスまで含む、ほとんどの領域をカバーする。

 作業を続ける許可は、財務やマーケティング、法務といったマシンパフォーマンスに直接の影響を与えない部門にのみ与えられることになる。

 シャットダウン期間以外では、全ての部門でレギュラーシーズンの通常のルールのもとで、チーム運営が行なわれる。

 ドライバーに関して言えば、彼らも当然休暇となる。通常は夏休み前最後のレースの翌日はメディアやマーケティングへの関与があるのみだ。その後は自由な休暇に入り、夏休み明けのレース前週にファクトリーへ戻り、作業を再開することになる。

■2022年のF1後半戦はいつから?

 そうしたサマーブレイクを経て、2022年シーズンのF1は8月26~28日にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで後半戦の開始を迎える。今シーズンは残り9レースを12週間の間にこなす、これまたハードなスケジュールとなっている。

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンがこのまま2連覇を成し遂げるのか、フェラーリのシャルル・ルクレールが待ったをかけるのか、3年ぶり開催の日本GPを始めとして、シーズン後半の戦いも必見となるだろう。

2022 F1世界選手権 後半戦開催スケジュール(決勝日)

第14戦ベルギーGP 8月28日
第15戦オランダGP 9月4日
第15戦イタリアGP 9月11日
第16戦シンガポールGP 10月2日
第17戦日本GP 10月9日
第18戦アメリカGP 10月23日
第19戦メキシコシティGP 10月30日
第20戦サンパウロGP 11月13日
第21戦アブダビGP 11月20日

 
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