F1 日本GP

アストン・ホンダの船出は波乱も「そもそも和解する必要はなかった。関係良好だからね」

アストンマーティン・ホンダは期待された2026年シーズンをいい形でスタートできなかったが、両者の関係に問題はなく「和解する必要はなかった」という。

Benjamin Vinel Filip Cleeren

公開日時: 2026/04/08 2:34

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Honda power unit launch

Honda power unit launch

写真:: Honda

 アストンマーティン・ホンダは2026年からタッグを組んだが、厳しい船出となっている。しかし両者の関係に問題はなく、「そもそも和解する必要性もなかった」という。

 これまでメルセデス製パワーユニット(PU)を使ってきたアストンマーティンだが、新レギュレーションが導入された2026年からはホンダを新たなパートナーに迎えた。チームオーナーのローレンス・ストロールが巨額の投資を行なってファクトリー施設なども整えていたこともあり、アストンマーティン・ホンダへの期待は高かった。

 だが新シーズンは期待とは裏腹に厳しい船出となった。エイドリアン・ニューウェイが設計したAMR26は、性能と信頼性の両面で不足しており、ホンダ製PUは振動の問題からバッテリーを破損……完走も難しい状況が続いた。

 アストンマーティン、そしてホンダの両者の関係悪化の可能性を指摘する声もあったが、先日行なわれたホンダの母国戦である第3戦日本GPではホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長と、オーナーのストロールがグリッドで握手を交わしていた。

 レース後、こうした様子について「これでホンダ側との関係は修復されたのか」と、HRCのトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎氏と、アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックに対して質問が飛んだ。

 すると、クラックは笑いながら次のように答えた。

「そもそも和解する必要はなかった。なぜなら我々は良好な関係にあるからだ」

「我々はここがパートナーにとってホームレースであることを理解している」

「我々はホンダに大きな敬意を持っており、現在直面している問題にどれほどの努力が注がれているかも見てきた。したがって、レースを完走するためにできる限りのことをするのも我々の敬意の表れだったんだ。これは事前にも話し合っていたし、週を通じても、そして今後についても継続的に議論している」

「つまり、和解する必要はない。問題は存在しないんだ」

Mike Krack,  Aston Martin F1 Team Chief Trackside Officer

Mike Krack, Aston Martin F1 Team Chief Trackside Officer

Photo by: Zak Mauger / LAT Images via Getty Images

 なお日本GPでは、アストンマーティン・ホンダにとって明確な改善の兆しもあった。フェルナンド・アロンソが初めてレースを完走したからだ。しかしアロンソは18位に終わり、17位のセルジオ・ペレス(キャデラック)から30秒遅れ、ポイント圏までは70秒差という厳しい結果でもあった。

 それでもクラックは次のようにこの結果の大事さを強調した。

「チームとして自分たちのことを壊してはならない。我々は難しい状況にあるが、この3ヵ月の中での前向きな要素を見出す必要がある。1月末にバルセロナでテストを行なって以降、走行距離は多くなかったが、今はレースを完走できるようになった。それが本来F1では当たり前のことであり、祝うようなことではないとしてもだ」

「これが我々の現状であることを認識し、受け入れ、そこから脱却していかなければならない。トラックサイド、HRC Sakura、そしてシルバーストンの全員が、この最初のステップを達成するために粘り強く取り組んできたことは評価に値する」
 
「ただし、信頼性の問題を解決すれば、すぐに注目はパフォーマンスに移る。そしてその点で、我々にはまだ大きな課題がある。信頼性のような小さな改善ではなく、大きな飛躍が必要なことが分かる。今の(マイアミGPまでの)休止期間を利用して最初の一歩を踏み出す必要があるが、乗り越えるべき山は大きいモノがある」

「祝杯を挙げているわけではないが、我々が掲げた控えめな目標のうち、一部を達成できたと思う」

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