F1新規参戦キャデラック、開幕3戦でアストンマーティン・ホンダと争えたのは「大きなモチベーション」に。しかし今後の進歩が重要
今季からF1への参戦をスタートさせたキャデラックは、開幕3戦ではアストンマーティン勢と互角の走りを見せた。しかし中団のライバルに追いつくには、まだまだ大幅な改良が必要不可欠だ。
キャデラックは、F1デビューするにあたり期待以上の走りを見せている。しかしセルジオ・ペレスによれば、当然チームは現状に満足しておらず、「パフォーマンスの向上」に必死で取り組んでいるという。
キャデラックは今季からF1への参戦をスタート。パワーユニット(PU)こそフェラーリからの供給を受けるが、シャシーは完全にゼロからの開発であった。にもかかわらずシーズン序盤戦では、マシン開発を大失敗させたアストンマーティン・ホンダと互角以上の走りを見せた。ペレス曰く、これはチームの全員にとって「大きなモチベーション」だと語る。
ただマイアミGPでは、アストンマーティン勢は信頼性を向上させ、本来のパフォーマンスの一端を発揮しつつある。そんな中でペレスは、スプリントレースでも決勝でも、フェルナンド・アロンソにコース上でのオーバーテイクを許した。
「彼らとの戦いは楽しい。特にフェルナンドとの戦いは最高だ」
ペレスはそう語った。
「彼は非常にアグレッシブだけど、フェアなドライバーだからね」
「タイヤの摩耗が少し早すぎたようで、ハードタイヤを選んでしまった。でも、今思えばソフトタイヤにすべきだった。分析すべき点だね」
「まだやるべきことがたくさんあるけど、自信はある。正しい方向に向かっていると思うね。タイヤの摩耗が本格的に始まると、中団グループに追いつける場面もある。でも、彼らはかなり速いペースで走っている」
「シーズンはまだ長いけど、アストンマーティンが着実に進歩しているのは分かっている。僕らもパフォーマンス向上を急がなければいけない。後れを取りたくないからね」
キャデラックは1月16日という非常に早い段階でマシンを初走行させた。一方でアストンマーティンは開発が遅れ、シェイクダウンテストでほとんど走行できていなかった。これもあって、開幕直後はキャデラックの方が先行していたようにも見えたが、マイアミGPでは逆転されてしまった格好だ。
なおキャデラック勢は、開幕3戦すべてで予選Q1落ちであり、Q2進出ラインから1.3秒ほど遅れていた。しかしマイアミGPのスプリント予選SQ1では、SQ2進出ラインまで0.3秒差にまで迫った。ただその後の決勝レースに向けた予選では、1.7秒差にまで拡大してしまった。
「このパッケージを理解することが、カナダGPに向けて更なる進歩を遂げるための鍵になるだろう。このパッケージをより深く理解し、より良い解決策を見出す必要があるからだ」
そうペレスは言う。
「時間はあまりないけど、短期的に取り組むべき課題のひとつはタイヤの摩耗対策だ。いくつかアイデアがあるけど、今後数週間は、チームとってすべてのグループをまとめることが、最大の課題となるだろう」
マイアミでは、タイヤ交換がスムーズにいった。これはペレスにとってはポジティブなことであった。
「今日のピットストップは素晴らしかった。チームの仕事ぶりは本当に良かったんだ。ピットストップはしっかりできることを証明できたから、今後は他の部門でも同じようにしなければいけない」
開幕3戦でキャデラックは、最もピットストップの遅いチームであった。しかしマイアミGPでは、フェラーリやハース、アウディらよりも早いピットストップタイムを記録した。これは、チームのメカニックの努力の賜物である。しかしペレスのピットストップタイム(ピットインからピットアウトまで)は23.228秒であり、最速だったメルセデスのジョージ・ラッセルのタイム22.042秒からは遅れている。改善の余地はまだまだあると言えよう。
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