ベアマンの”50G”衝撃クラッシュはなぜ起きたのか? ハースF1小松礼雄代表が詳細を説明「コラピントのせいではありません」
ハースF1の小松礼雄代表が、F1日本GP決勝でのオリバー・ベアマンの大クラッシュについて、詳細を説明した。
Oliver Bearman, Haas F1 Team car after his crash
写真:: Kym Illman (Getty Images)
2026年のF1第3戦日本GP決勝で、オリバー・ベアマン(ハース)がフランコ・コラピント(アルピーヌ)にオーバーテイクを仕掛けた際、大きすぎる速度差が生じたためにコース外に逃げ、その結果コントロールを失って大クラッシュを喫した。
この件についてハースF1の小松礼雄代表が詳細を説明。コラピントには責任はないと明言した。
今季好調なレースを続けていたベアマンは、日本GPの予選で18番手と低迷。しかし決勝では追い上げを見せ、タイヤ交換を済ませた後に、前を行くアルピーヌのコラピントを追いかけていた。
そして21周目。ベアマンはスプーンコーナーへの進入でコラピントに急接近する。しかしその速度差は45km/hほどもあったため、ベアマンは慌ててコース外に飛び出してコラピントへの追突を回避。しかし芝生の上でコントロールを失ってしまい、306km/hのままコースを横切るようにして、アウト側のタイヤバリヤに激突した。
このクラッシュの衝撃は50Gと言われていて、マシンから降りたベアマンは脚を痛がるそぶりを見せた。その後メディカルセンターで検査を受けた結果、骨折などはなく、右膝の打撲と診断されている。
ベアマンがコラピントに急接近した理由は、エネルギーマネジメント戦略の違いによるものだと小松代表は説明する。
「ターン13(スプーンコーナー)に入るまで、コラピントは常に安定した走りをしていました。だから、彼のせいではありません」
小松代表はそう語った。
「前の周回でも、彼のスピードは全く同じでした。だから我々としては、状況を把握できていました」
「でも我々はあのコーナーで、より多くのパワーを投入していました。だから通常の周回でも、20km/hほどのアドバンテージがあったんです。だから彼(ベアマン)はそこを攻めようとしたんです。そしてブーストボタンを使いました。その時、速度差は50km/hにもなったんです」
なお小松代表は50km/hと表現しているが、FIAは正確な速度差は45km/hだったとしている。
「オンボード映像をご覧になったと思いますが、接近速度がすごく速かったのに、彼は判断ミスをしてしまいました。このレギュレーションについて以前から話し合ってきたことのひとつが、接近速度が問題になる可能性があるということでした。残念ながら、まさにそういう事故が起きてしまったわけです」
「彼は自分のことを責めていて、『もっとうまくやるべきだった。言い訳はできない』と言っています。でもよく考えてみると、接近速度が50km/hも違うというのは相当なものです」
「これを教訓として、今後の改善策のために、この件についても話し合っていくことになるでしょう」
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